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あなたの知らないWindows第34回

64bit化される次期Windows Home Server Premium

2010年09月02日 12時00分更新

文● 山本雅史

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WHS Premiumのデスクトップ画面
WHS Premiumのデスクトップ画面。見た目は、Windows Server 2008 R2とほとんど同じ。WHS専用ホームサーバーなら、デスクトップ画面を見る機会はない

 去る8月末に、次期Windows Home Serverこと「Windows Home Server Premium」(以下WHS Premium)のβ版が、開発の進んだリフレッシュβ版に更新された。今回はこのWHS Premiumに関して解説しよう。


64bit版の2008 R2をベースに

 WHS Premium(開発コード名 Vail)は、2009年に発売された「Windows Server 2008 R2」をベースとして開発されている。一方現在のWHSは、「Windows Server 2003」の32bit版がベースとなっている。そのため、メインメモリーの最大容量は4GBに制限されていた。

 ホームサーバーという用途を考えれば、64bit化にそれほどのメリットはない。しかし、最新のサーバーOSがベースとなったことで、多くの最新ハードウェアに対応したのは大きな利点だ。

 メーカーがあらかじめWHSをインストールして、ホームサーバー製品を販売している現状を考えれば、最新のハードウェアに対応しても、メリットが大きいとは思えないかもしれない。しかし、最新のCPUやチップセットに対応することで、より低消費電力での運用や、最新のインタフェース(例えばUSB3.0)への対応などが容易に可能となる。

 例えば現在のWHSでは、デフォルトではAHCIによるSATAストレージ接続には対応していなかった。それがWHS PremiumではAHCIに対応したため、OSをインストール時から、AHCI接続されたHDDを認識できる。

 ちなみにWHS Premium β版でのシステム要件は、「1.4GHz以上のCPU、1GB以上のメモリー、HDDは160GB以上」となっている。現在市販されているパソコンと比べれば、信じられないほどの低いスペックとなっている。ただし、OSが64bit化されているため、64bit環境に対応していないCPUでは動かせない


WHS Premiumの新機能は?

 おさらいになるが、WHSはファイル共有機能やメディアサーバーとしての機能、ネットワークを経由したクライアントパソコンのバックアップ機能、さらにインターネットからのリモートアクセス機能や独自のHDD管理機能(ユーザーはドライブ名を意識しなくていい)などを持つホームサーバー専用OSだ(詳細は関連記事参照)。

 搭載製品が持つ機能だけを見れば、家庭向けのNASと同じようなものに見えるかもしれない。しかし、WHSはWindows Serverをベースにしているため、ユーザーがWHS用のアプリケーションを追加することで、機能を拡張できる。例えば、WHS用のセキュリティーソフトをインストールすれば、WHSに保存されているファイルのウイルスチェックをできる。

 新しいWHS Premiumでも、基本的な機能は現在のWHSと大きく変わらない。ただし、OS自体が変わったことで、内部的には大幅に改良されている。ユーザーから見える部分で最も大きく変わったのは、WHSのコンソール画面だ。WHS Premiumでは「Dashboard」という名称になり、よりグラフィカルで使いやすい機能になった。

Dashboardの画面 ユーザーを追加
WHS Premiumを管理する「Dashboard」の画面。この管理画面でユーザー管理やサーバー管理などを行なうユーザー管理画面。WHSにアクセスできるユーザーを追加する。WHSの共有フォルダーに、どういった権限でアクセスするかも設定できる

 さらに、クライアント側パソコンにインストールするコネクタソフトウェアも「Launchpad」というアプリケーションに一新されている。Launchpadをクライアントにインストールすると、WHSの各機能がメニューとしてウインドウに表示される。このウインドウから、簡単に共有フォルダーにアクセスしたり、クライアントのバックアップができる。

Launchpad Launchpadを起動するとWHS Premiumへのサインイン画面が表示される。Windows Server 2008 R2の「Remote App」という機能が利用されている
WHS Premiumの機能に簡単にアクセス Launchpadを使えば、WHS Premiumの機能に簡単にアクセスできる

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