9月1日、インターネットイニシアティブ(IIJ)は「AT&TジャパンLLC」の新設子会社の買収を完了し、「IIJグローバルソリューションズ」として事業を開始した。買収金額は約92億円。この新会社には国内ネットワーク事業が移されており、実質的にはAT&TからIIJへの事業移管となる。
AT&TジャパンLLC(旧称AT&T グローバル・ネットワーク・サービス・ジャパン LLC)は、米国最大手の通信事業者AT&Tのグループ会社で、東京都港区に本店を置くが、米国デラウェア州法に基づく有限責任会社(LLC:Limited Liability Company)となっている。国内で事業を行なうAT&Tグループの企業はほかに、AT&TジャパンLLCの100%子会社であるAT&Tジャパン株式会社(旧称AT&T グローバル・サービス株式会社)と日本AT&T株式会社がある。
今回の買収では、上記3社の事業のうち、WANサービスをはじめとするネットワークアウトソーシング事業とそれに伴う国内法人の顧客約1600社、同事業を担当する従業員約245名がIIJグローバルソリューションズに移管される。
AT&Tは今後、日本で事業を展開する国際企業へのサービスに注力。国際企業に対し、IIJの商品を含む国内通信サービスを継続して提供していくという。