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The New Networkのコアがわかった!

デモも満載!夏休み最終日はJUNOS勉強会

2010年09月01日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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8月31日、ジュニパーネットワークスは、昨年同社が発表した新ビジョン「The New Network」やルーターのソフトウェア「JUNOS」についての勉強会を開催した。ブリーフィングだけではなく、デモを中心にした構成でOSからプラットフォームに成長するJUNOSのイメージをつかむことができた。

次の10年を見据えた新しいビジョン

サービスプロバイダマーケティングマネージャ 佐宗大介氏

 勉強会の冒頭、ジュニパーネットワークス サービスプロバイダマーケティングマネージャ 佐宗大介氏は、新しいコンセプト「The New Network」をなぜ作ったのか? について解説した。The New Networkのビジョンは、インターネット誕生から40年経って、今後の方向性を示すビジョンとして作り直したものだ。「今後10年間で17倍トラフィックが成長すると、サービスプロバイダでは収益より投資が上回ってしまう」(佐宗氏)という前提から、単一の課題に対して単一の製品を割り当てるボックスソリューションから脱却。The New Networkという新しいコンセプトにより、プラットフォーム化・オープン化を進める必要があるという判断に至ったという。

ポイントソリューションからプラットフォームとしてのJUNOSへ

 昨年11月のThe New Networkの第一弾で発表された具体的の施策やコンポーネントとしては、新しいチップセットの投入、OSのプラットフォーム化、DataCenter 2 Cloudイニシアティブ、そしてデルとIBMへの製品のOEM供給やブレードネットワークスへのJUNOS OSのライセンス供与などが含まれている。すでにJUNOSのプラットフォームで動作する「Junos Ready Software」もいくつか存在しており、今後新しい収益源になる可能性があるという

オープンプラットフォームに拡がるJUNOS

 JUNOSはいままでルーターのOSとして位置づけられていたが、現在はAPIやSDKを提供するオープン化されたプラットフォームとなっている。また、ネットワークレイヤをカバーする「JUNOS SPACE」、ユーザーアプリケーション「JUNOS PULSE」もあわせて提供されている。

プラットフォームとして見た場合の3つのJUNOSの概要

 OSとしてのJUNOSはBSDのgatedをべースにしたソフトウェアで、「One-One-One(One OS-One Release-One Architecture)」という特徴を持つという。小型の機器でもコアルーターでも同じOS(One OS)、10年以上一本化されたソースコード(One Release)、各プロセス同士が影響与えないモジュラー構造とAPI(One Architecture)などである。こうした特徴を持つJUNOSが単一バイナリで数多くのトレインを持つ1990年代のCisco IOSの弱点を突くべく開発されたのはよく知られており、その後シスコが複数のトラックを統合し、モジュラー型の新しいIOSに移行したのも、こうしたJUNOSの影響が大きいといえる。

 さて、次に紹介されたのがネットワークの運用管理を行なう「JUNOS SPACE」である。JUNOS SPACEはオープンなプラットフォームとして提供される管理アプリケーション群で、現在はネットワーク設計(Network Activate)、セキュリティ管理(Security Design)、ルーティングの設定や管理(Route Insight)、Ethernet設計(Ethernet Design)、サービス管理(Service Now)などのアプリケーションが発表されている。「14年間やってきたネットワークビジネスのノウハウを凝縮している。また、作業の導線にあわせたインターフェイスも提供されている」(佐宗氏)。

リッチなGUIを提供するJUNOS SPACE
ユニバーサルクライアント「JUNOS PALSE」

 最後に紹介された「JUNOS PULSE」はユーザーのPCに導入するデスクトップアプリケーション。こちらもオープンなアーキテクチャを採用しており、VPNやNACクライアントのほか、WAN高速化やエンドポイントセキュリティなどの機能も実装されている。同社のSSL-VPNゲートウェイやWAN高速化装置などのユーザーであれば、無償で利用できる。PCだけではなく、スマートフォン版も用意されるとのことで、会場ではWindows Mobile版も披露された。

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