トレンドマイクロは31日、2011年版の総合セキュリティーソフト「ウイルスバスター2011 クラウド」を発表した。店頭での発売日は9月3日で、パッケージ製品の価格はオープンプライス。
ウイルスバスターシリーズは2008年の製品以降、パフォーマンス向上のためのさまざまなチューンナップを施してきた。2011年版ではさらなるパフォーマンス向上のため、新たに「スマートスキャン」と呼ばれる新機能を導入した。
スマートスキャンでは、ウイルス検出用のパターンファイルの80%ほどを、クラウド上のトレンドマイクロのデータベースに持たせ、パソコン上のデータベースは最小限に抑えている。これにより、使用頻度の低いデータをパソコンに置かないことでウイルス検索時の動作の重さを減らすほか、パソコン側データの更新短縮、さらに次々と新種が出現する脅威への迅速な対応といった、リアルタイムな防御と軽快性を両立したとしている。
またそのほかに、以下の機能を新たに実装している。
- ローカル相関分析
- ウイルス検出時に、ダウンロード元のURLやダウンローダーの情報をトレンドマイクロに送信。寄せられた情報により感染経路が分析され、効率的な脅威への対応が可能になる。
- ブラウザガード
- HTMLに埋め込まれた悪意あるシェルコードの振る舞いを検出して、不正サイトへのアクセスをブロックする。
- データ消去ツール
- ファイルを復元できないように削除する。米国政府のセキュリティー対策基準(DoD 5220.22-M)に準拠した方式を採用。
対象となるOSは、Windows 7/Vista SP1の32/64bit版各エディション(Enterprise除く)と、Windows XP Home Edition/Professional/Media Center Edition(いずれも32bit版SP3以降)。製品にはMac OS X 10.4以降用の「ウイルスバスター for Mac」が付属しており、Windows/Macを問わず1ライセンスで3台までのパソコンに利用できる。
パッケージ製品の価格はオープンプライス。同社オンラインショップでの価格は、パッケージ製品の「ウイルスバスター2011 クラウド 1年版」が5980円、「同3年版」が1万2800円、「同+保険&PCサポート 1年版」が7980円など。
6台まで導入できる「6ユーザパック」も発売される。また、各製品はダウンロード版も用意され、本日31日から販売を開始している。
