3D Vision対応ディスプレーで迫力の3Dステレオ映像を
Aurora ALX FF XIVモデルでもうひとつ触れておきたいのが、BTOメニューで話題の3Dステレオ映像に対応したディスプレーと眼鏡のキットを選択できる点だ。
BTOメニューにある「ALIENWARE OptX(TM) AW2310 23インチ ワイド 120Hz 3D対応 フルHD液晶モニタ+NVIDIA 3D Vision GV-701-3DVRJ」というのがそれだ。23型ワイドのフルHD液晶ディスプレーと、NVIDIA 3D Visionの眼鏡および赤外線ユニットをセットした構成である。選択時は購入価格に6万3658円加算される。
3D Visionによる3Dステレオ映像に対応した120Hz駆動の液晶ディスプレーは、まだマイナーとはいえすでに市販されている。だから詳しい人なら、「どうせそういう市販品をセットにしただけでしょう?」と思うかもしれないが、Alienwareは違う。AW2310はデザインや機能をAlienwareのブランドに合わせた、独自の120Hz対応ディスプレーなのだ。
ステルス戦闘機をイメージさせる独特の面構成でデザインされた外観も奇抜だが、ディスプレーを支えるアーム部分に独自性がある。このアームはディスプレーのチルト(上下首振り)、パン(左右首振り)を変更できるほか、ディスプレー面自体の高さも変えられる。ユーザーの設置環境に合わせて、最適の位置や角度に調整できるわけだ。
3D Visionの眼鏡と赤外線ユニット(IRエミッター)は、NVIDIA純正品をそのまま使用している。パソコン本体と赤外線ユニットはUSBで接続し、ユニット自体はディスプレーの周囲に設置して、眼鏡側に内蔵された液晶シャッターを制御する。
ゲーム画面で2D映像と同じくらい3Dステレオ映像を快適に表示するには、特にグラフィックスカードに高い性能を要求する。実際には2D時換算で2倍くらいの性能が欲しい。その点、現状最高クラスのCPUとGPUを搭載できるAurora ALX FF XIVモデルなら、3Dステレオ映像のゲームが今すぐ快適に遊べるパフォーマンスを備えるというわけだ。
FF XIV自体は3D Vision対応を明言しているわけではない。また、FF XIVベンチマークもフルスクリーン表示モードがないため、現状では3D Visionには対応していない(無理矢理フルスクリーン表示させるアプリケーションはある)。そのためFF XIVを例にした評価ができないのは残念だが、いくつかのゲームでその効果を確認してみた。3Dステレオ映像は写真でお見せできないのが残念だが、文章でなんとか記してみたい。
まずは、NVIDIAのテストでは3D Vision具合が「優」になっている「Call of Duty 4 Modern Warfare 2」(MW2)を試してみた。2D映像と比べて3Dステレオ映像では、奥行き感がはっきりとして、手前と奥の障害物、さらに背景との距離感がわかりやすくなる。照準を正確に合わせる「エイム」状態になると、実際の銃で狙うように、思わず片目を閉じて狙いを付けてしまう臨場感が感じられた。一方で、銃の照準線(ヘアクロス)や目標地点の文字表示などがぼやけて見えてしまう問題もある。3D Vision正式対応ではないゲームの限界と言えそうだ。
次に、正式に3D Vision対応を表明しているゲームのひとつ「バイオハザード5」を試してみた。奥行き感の明瞭さはMW2よりやや上かなという程度だが、文字表示などがぼやけることはなく、立体感のある3D部分と区別して表示されていることがわかる。これが3D Vision正式対応の効果だろう。迫力ある映像と画面の見やすさを両立できていて、遊びやすさはMW2とはかなり違う。
どちらのソフトでも、3Dステレオ映像にしたからと言って、表示速度が快適なレベルを下回るということもない。パワフルなパソコンならではの楽しみだろう。3D Vision対応ゲームはこれから年末商戦にかけて多数リリースが予定されている。Aurora ALX FF XIVモデルと3D対応ディスプレーの組み合わせなら、そうした最新ゲームを余すところなく満喫できるのは嬉しい。
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FF XIVを美しい画像で快適に楽しむもよし、それ以外のゲームやアプリケーションを楽しむもよし。現状最高クラスのパーツで構成されたAurora ALX FF XIVモデルは、真のハイエンドパソコンを求める人に相応しい製品と言えよう。
Aurora ALX FF XIVモデル(最小構成時)の主な仕様 | |
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CPU | Core i7-960(3.20GHz) |
メモリー | 6GB |
グラフィックス | GeForce GTX 480 |
HDD | 1TB |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
インターフェース | USB 2.0×8、eSATA、IEEE 1394、10/100/1000BASE-T LAN、光デジタルオーディオ出力など |
サイズ | 幅250×奥行き645×高さ426mm |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit版 |
価格 | 24万9800円(本稿執筆時) |