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日立独自の新開発「スリムブロックLEDパネル」を搭載 “録画テレビ”の機能も◎

噂の新Woooは「S-LED」搭載 日立「L42-ZP05」を直撃レビュー

2010年09月21日 11時00分更新

文● 鳥居一豊、ASCII.jp編集部

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黒が美しい!! 暗部滑らか
実際に見たL42-ZP05の画質は想像以上だった!

Wooo

 さて、ここからはZP05シリーズの高画質をじっくりと見ることにしよう。前述したが最初に驚いたのが引き締まった黒。この黒の美しさはプラズマテレビユーザーの筆者も認めざるをえない。

 限りなく黒に近いグレーが青みがかったりすることなく、無彩色の黒さが再現できると、映像全体の引き締まった感じが俄然増してくる。それでいて、深く沈んだ赤などは陰になって黒く沈むまで赤いことがわかる。暗部の色再現性もかなり優秀で、液晶テレビでは難しい暗部の見通しの良さが格段に進歩していることがわかった。

 テスト用に持ち込んだBDソフト「アバター」を見てみると、暗部の再現性の優秀さだけでないことがわかる。高精細な映像を精密に描くディテール再現も優秀。つぶれがちな遠くの背景までもきめ細かく再現できた。このあたりは忠実感のある自然さと緻密さを兼ね備えた映像再現と言える。ダークなムードとゴシック調の雰囲気に満ちたテリー・ギリアム監督の「Dr.パルナサスの鏡」を見ても、薄汚れた舞台衣装の汚れた装飾の感じなど、映画の雰囲気をしっかりと再現していた。

画質にこだわってきた日立らしいテレビだ

Wooo

ZP05シリーズの“黒”には自信があるという日立 鈴木氏

 ZP05シリーズならではの高画質技術としては、環境や視聴番組のジャンルに合わせて最適な画質に自動調整する「インテリジェントオート高画質2」も搭載。また、残像低減のための倍速120コマ表示では、「S-LED」をスキャニング駆動(「S-LED」のブロックをラインごとに上から下へ点滅させること)することで、疑似インパルス表示を実現。より鮮明でスムーズな動画を再現するなど、これまでの技術を「S-LED」に合わせてチューニングし、さらに高画質化を果たした。

 これだけの高画質を実現しているとなると、日立としてもかなり自信のある製品になった手応えがあるに違いない。その辺を突っ込んで聞いてみたところ、「液晶テレビで深みのある黒を再現できたという自信はあります。単なる黒だけでなく、暗部の階調や暗色の再現なども今までの液晶では難しかった部分まで到達できたと思います」と鈴木氏は語る。やっぱり自信有りのようだ!


日立独自の超解像技術「ピクセルマネージャー」を搭載

 ZP05シリーズでは、XP05シリーズで注目を集めた日立独自の超解像技術「ピクセルマネージャー」を搭載している。映像の領域ごとに解像度を分析し、「解像度復元処理」と「精細度回復処理」を行なう。このためハイビジョン映像の中にSD画質の画像が混ざった映像などでも、それぞれに最適な超解像技術による高精細化が行なわれる。

 実際にDVDソフトなどを見ても、服の模様や髪の質感などつぶれてしまいがちな細部の情報を復元し、かなり鮮明な映像で楽しめる。それでいてギザギザになりがちな斜め線などもスムーズで見やすい映像となっている。

Wooo

ピクセルマネージャーと名付けられた日立の超解像技術を用いることで、本来に含まれている解像度を復元し、滑らかな映像にしてくれる(イメージ図)

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