いよいよコミケ組が合流!
午後5時を過ぎる頃になると、徐々に木崎湖の周辺にも人が多くなってきた。早くもコミケ組がやってきたのか、木崎湖沿いの道路に用意された臨時駐車場には、一般車に混じって続々と痛車が入ってくる。他にもチェーン脱着場にいた痛車や、木崎湖キャンプ場で夏休みを満喫していた人たちも、いち早くこちらに移動してベストポジションを確保しているようだ。
「ゆ~ぷる木崎湖」で汗を流したあと、筆者も急いで見物場所に移動する。打ち上げ台は湖上に浮かべられているので、木崎湖の周りならどこでも真正面で花火の打ち上げを見ることができるはずだ。ふと小熊山を見上げると、山頂にちらちらと明かりが瞬いていて、そこから見下ろす形で花火を楽しむ人もいる様子。「星湖亭」さんのお話によると、あそこからなら同日開催の諏訪湖花火大会も遠くに見ることができるそうだ。
午後7時。神主さんと灯篭を乗せたボートが桟橋を離れた。雅楽の音が響くなか、火をともした灯篭がひとつひとつ水の上に浮かべられていく。やがて、ぼんやりと色とりどりの光を放つ2000個の灯篭が、真っ暗な湖面いっぱいに浮かび上がった。
そして午後8時、灯篭の光をバックに、暗闇に大輪の花火が打ちあがった! 今年の木崎湖花火大会ではテーマにそった25のプログラムが用意されていて、地元企業の提供による花火のほか、アニメファンを中心とする468人の募金で打ち上げられた特大スターマインも。木崎湖花火大会は、数万発が打ちあがるような都会の花火大会と較べると規模としては小さいが、そのぶんゆったりとお盆の雰囲気を楽しめるイベントなのだ。
こうして過ぎていった、木崎湖のお盆。冒頭に「アキバ系人間のリゾート地」というテーマを掲げたが、そこには過ぎ行く夏をゆったりと過ごす多くのアニメファンの姿があった。コミケで大汗をかくのもよし、家でのんびり過ごすのもよし、お盆の過ごし方には人それぞれだけれど、こういった形で夏を満喫してみるのもひとつのスタイルなんじゃないだろうか。
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