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iPad徹底活用レシピ 第4回

ビーチやボートで遊ぶ「ナビシステム」として活用する

2010年08月27日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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ビーチやプールなどの水辺で使う

 直射日光下ではiPadの画面はさすがに見にくかった。とはいえ、画面の明るさを最大にすると、パラソルの下などに入れば問題なく利用できる。ネックは電波で、駐車場では通じていても、海岸に出ると圏外になってしまうことが多かった。ドコモは圏内だったのが悔しいところ。ソフトバンクは経営戦略で予算を分配しているのだろうが、リゾート地はクチコミの発信源にもなるのでアンテナを充実させたほうがいいと思う。富士山に登ったときも、ソフトバンクだけ通じずに苦労した。

太陽光が反射すると見にくい

 iPadは精密機器の塊。外出先では、細心の注意を持って扱いたい。しかしそれでも、砂や水しぶきがかかる可能性は高い。そこでオススメなのが、ジップロックのような食品保存用のビニール袋だ。iPad用の防水ケースも発売されているが、見た目を気にしないなら、ビニール袋でも問題なく利用できる。筆者は風呂に入るときは、ジップロック+iPadを持ち込んで読書している。

iPadを食品保存用のビニール袋に入れて防水・防塵

iPad用の防水ケース「WATERWEAR for iPad/Tablet PC」。三重のチャックを備え、内部にクッションも搭載している。価格は3480円

 用意したビニール袋は薄いものだったため、水中にわざと落とす実験は怖くてできなかった。あくまで、しぶきよけと考えよう。また電源を切った場合、液晶は黒色の状態となるため太陽の熱をもろに受ける。使っていないときは放置せず、タオルの下に入れたり、バッグの中にしまおう。

水際でiPadを使う。意味は特になくリスキーなので真似しないこと

 ビーチで焼いているときは意外と暇なもの。これまではケータイをいじっていたが、iPadが使えるならゲームから仕事まで可能。夢中になって操作していたら、体中が真っ赤に日焼けしてしまった。

ボードやクルーザーでiPadを活用する

 クルーザーやボートで使う携帯用のGPS地図端末がなくても、iPadが使えるなら安く済ませられる。ということで、今度は横浜にiPadを持って出かけた。ボートで海に出たところ、沿岸ならバリバリ電波が届く。海のど真ん中を、現在位置を表わす青いマークが動くのは面白かった。時間的に本牧ふ頭の外には出られなかったが、この調子だと陸地からそこそこ離れても利用できそうだ。

ボートでもiPadを活用。係留方法を泥縄で調べている

海上でも「マップ」アプリが使える

 昼食を食べに、新山下の「タイクーン」というレストランに向かった。普段なら山下埠頭を目印に向かうところが、iPadの「マップ」アプリならお互いの位置関係がバッチリわかる。拡大表示したら、レストランの前にある桟橋の大きさまでわかり、進入経路もあらかじめチェックできる。ただし、アプリ上の画像は古い写真が利用されていたりするため、現状を見ながら操船する必要がある。

 帰りがけに、屋形船でアイドルの撮影会みたいなのが行なわれていた。近くに寄せたが、名前と顔が一致しない。そんな時も、iPadがあればすぐに調べられる。

天気や潮位のチェック方法は?

 出発前には、天気や潮位をチェックする。天気アプリはたくさんあるのでなんでもいいが、潮汐を確認するなら「Marine Day Tides」(無料)が便利。無料ながら高機能で、デザインが格好いい。

「Marine Day Tides」は世界5000ヵ所の潮汐データをスグに調べられる

 Marine Day Tides

 作者:Tucabo
 価格:無料

電波が入らない場所でも活用できるアプリの登場を期待

 今回、iPadをビーチや海上に持ち出しても十分楽しめるとわかったのだが、惜しまれるのは、電波が入らないところでiPadの活用度が落ちてしまう点だ。iPhone用には、マップデータや海図をキャッシュし、電波がないところでもGPSの信号から現在位置を表示できるアプリが公開されている。iPad用でも出てくれることを期待したい。マップデータを半径50kmくらいキャッシュできれば、iPad 3Gはさらにブレイクすると思うのだ。


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