都庁前iPhoneクラブ 第31回

読書の秋こそ「自炊」！ iPadで電子書籍を読もう！

定番は「PK-513L」＋「ScanSnap」だよねぇ

カリー　そういえば機材って何を使ってるんですか？

トシロ　裁断機は編集部にあったやつを使ってる。台座の片方にナタみたいなのが付いてて、それを落としてざくっと切るタイプ。

カリー　ああ……。あれは一度に切れる枚数が少ないし、紙の片側から切っていくので気を付けないと裁断位置が曲がっちゃう。扱いが難しいですよね。

トシロ　そうなんだよ。最初一気にやろうと思ったら切れなくて、きれいに切るために手で10枚ぐらいずつちぎってから裁断してる。で、某Mac雑誌の次の号で本のデジタル化特集をやるからPLUSの「PK-513L」を借りたんだけど、あれはスゴいね。

カリー　それ！ 俺も買いました！

PK-513L。定価5万6700円で、Amazon.co.jpでは3万2230円で販売中（2010年8月現在）

本体裏側に単三電池2本をセットし、左側にある赤いボタンを押すと、おおよその裁断位置をLEDで示してくれる

セットしてざっくり切ります。一瞬で終わるのでメチャ楽！ ただし場所は取るので狭い家には置きにくい

トシロ　編集部にある裁断機だと、1冊を裁断するのって5分くらいかかるんだよね。でもPK-513Lは、裁断位置に一気に刃を落とすタイプなので、100枚とかセットしてもきれいに切れるし、一瞬で終わってしまう。

カリー　LEDでだいたいの裁断位置を確認できるのも便利ですよね。あの快適さと裁断面のきれいさはヤバい。萌える。デジタル化を考えるなら、絶対にこのタイプを買った方がいいですよ。でも、家にあると大きくて邪魔なんだよなー（笑）。

トシロ　だろうね。

カリー　裁断のレバーが上げた状態でしか置いておけないんですよ。だからものすごい場所を取る。うちの狭いマンションだと置き場所に困る……。そういえばドキュメントスキャナーは、ScanSnapですか？

ScanSnap S1500M

トシロ　そうだね。ひとつ前の「ScanSnap S510M」。Mac向けモデルで、ひとつ前のはOCR機能とか付いてないんだよ。

カリー　最新の「ScanSnap S1500M」はいいですよー（関連記事、Apple Storeで見る）。俺はMac用のドライバーが初めて出た「ScanSnap S500」を以前使っていたんですが、S1500Mに変えたら、スキャン時の紙づまりが相当減りました。減ったっていうか「なくなった」って感じかな。すごく快適。

トシロ　510Mでもあまり詰まらないので、改善されていたのかもね。紙づまりは、どっちかというと裁断の問題。中綴じだったら針を取って切るだけなんだけど、平綴じでは切ったあとにページがくっついていることがあるんだよ。

カリー　ああ、そう！ ノリ！ あいつのせいでスキャンしている最中に「バリバリ」という忌まわしき音が！

トシロ　その音で失敗したって分かるから、もう一度そのページを取り込み直せばいい。

カリー　シワができちゃうからきれいにスキャンできなくて困るんですよね。

トシロ　そんなことにならないように、裁断したときにページがくっついてないか確認しておくのが大事ってこと。あと、スキャンと言えば、S510Mではカラーモードの選択もポイントで、俺はあえて「自動」にしていない。

カリー　何でですか？

トシロ　カラーとモノクロのページが混在した本を「自動」でスキャンすると、ときどきモノクロのページがカラーで認識されちゃったりするんだよ。だからカラーページは「カラー」、モノクロページは「モノクロ」で分けてスキャンしている。

カリー　あー。なるほど。S1500Mだとモノクロ以外にも「グレー」モードがあって、その辺の苦労がないんですよー。

トシロ　特に古い書籍だと紙が色あせて黄色くなると判断されがちなんだよね。でも、それをモノクロ化するとすごくすっきりする。

ScanSnap S510M場合、取り込み設定でカラー用とモノクロ用を作っておくといい。MacならDockのアイコンをクリックするだけで、素早くカラー／モノクロを切り替えられる。S1500Mの場合は「自動」モードのままでよく、こういった工夫は必要ない

カリー　1冊のスキャンにどれくらいかかってますか？　

トシロ　10分もかからないよ。最初にばらすじゃない。それが2分くらい。切るのだって4、5分。ScanSnapにセットして読み込むのも3分ぐらいかな、一日に3冊をノルマにスキャンしているんだけど、だいたい30分くらいの作業。

カリー　まぁそんなもんですよね。

トシロ　エラーが出ないようにちょっと深めに切るとか。裁断の時にノリが残らないようにね。気にしているのはそれくらいで、あとはあんまりきれいじゃなくても気にしない。

カリー　ははは。まぁそういうやり方もアリですよね。

(次ページに続く)