本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説をあますことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。
UNIX使い向けをはじめ、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。
別件でWebGLについて調べていたのですが、興味深いWebアプリも続々登場しつつあります。たとえば、「3DTin」というサイト。なんと、ブラウザーで3Dモデルを作成できるんですね。もちろん、最新版WebKitやGoogle ChromeなどWebGL対応のブラウザーが必要なので念のため。
さて、今回は「iPhoneのジオタグ付き写真」について。知ってか知らずか、どこに住んでいるかバレてしまいそうな写真をTwitterなどで紹介している方が多いようなので、この場を借りて対策をまとめてみた次第だ。
ジオタグ付き写真と付き合う、その基本
iPhone内蔵のカメラで撮影された写真には、絞りや露出、ISO感度など、シャッターを押した時点におけるさまざまなデータが記録される。これは「Exchangeable Image File Format」(Exif)というデジタルカメラ用画像ファイル規格に沿ったもので、市販のデジタルカメラほとんどが対応するだけでなく、画像編集アプリケーションの多くもサポートしている。
データは画像ファイルの一部に記録されるため、撮影後どこへ転送しようとも、ファイルとして一貫性が保持されていれば(たとえば新規作成の画像ファイルにコピー&ペーストするのは不可)、情報が失われることはない。
なかでも重要なデータが「位置情報」(ジオタグ)だ。内蔵のGPSから経度/緯度情報を取得、写真にExifデータとして記録することで、後日写真の正確な撮影地点を把握することに役立つ。iPhoneは3Gの世代からこの機能をサポート、「設定」 - 「一般」 - 「位置情報サービス」の画面で「位置情報サービス」を有効にしておくだけでいいため、撮影時は常時オンというユーザーも少なくないはず。
なお、写真撮影機能を備えたアプリといえど、必ずしもジオタグに対応するわけではない。iOS 4の場合、ジオタグを扱えるのは位置情報サービスで使用が許可されたアプリだけだ。位置情報サービスはアプリ個別にオン/オフを設定できるので、撮影前に確認しておこう。

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