置くだけで写真を取り込み
らくらくホン7との連携
FH/R3のパソコンとしての基本スペックは次のようになる。CPUにはCeleron T3300(2.00GHz)、チップセットはIntel GM45 Expressで、メモリーは4GBを標準搭載。グラフィックスはチップセット内蔵機能(GMA4500MHD)を使用する。
1600×900ドット表示のタッチパネル式20型ワイド液晶ディスプレーを搭載し、500GB HDDと光学ドライブにスーパーマルチドライブを内蔵。OSはWindows 7 Home Premium 32bit版で、アプリケーションの互換性問題とユーザー層を考えれば、適切な選択であろう。
Windows 7のエクスペリエンスインデックスは「3.4」とやや遅めだが、CPUおよびメモリーでは5.2となっている。ちなみに出荷時設定では、Windows 7のグラフィックスインターフェースが「Windows 7 ベーシック」(Aero Glassオフ)になっており、使っているときにストレスを感じるようなことはないはずだ。
スペック以外で一般向けモデルの「ESPRIMO FH」シリーズと大きく異なる点は、らくらくキーボードの付属と、NTTドコモのシニア向け携帯電話「らくらくホン7」(製造は富士通)との連携に用いるUSB接続のクレイドル「らくらく専用スタンド」が付属することだ。FH/R3でのアピールポイントは、ここの携帯電話との連携にある。
らくらく専用スタンドにらくらくホン7を置くと、USB給電により携帯電話側への充電が開始されると同時に、赤外線通信でのリンクが成立して、パソコン側で「置くだけ転送機能」が起動する。そのあとは、数クリックで携帯電話で撮影した写真がパソコン側に取り込まれる。取り込まれた写真は、撮影日時順にアルバム(Corel Digital Studioの富士通版)に整理格納され、簡単な編集と印刷もできる。
連携操作を使ってみると、確かに少ない操作で気持ちよく利用できた。ただし、簡便であるがゆえに、想定された使い方(アルバム格納→印刷)以上のことをしようとすると、とたんに「らくらくパソコンならではの簡単さ」は失われる。撮影した写真のメール送受信やブログへの投稿、DVDやCDへの保存などは、一般的なWindowsやアプリケーションを使うからだ。
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