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はじめてのサーバー導入奮闘記 第1回

突然、システム管理者になってしどろもどろ

憧れのラックサーバーを買って怒られる

2010年08月19日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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憧れのラックサーバーをゲット!!

 ラックサーバーの購入を(勝手に)決めたはいいが、問題は値段だ。高額なイメージのあるサーバー。社の限られた予算で果たして導入できるのか? 恐る恐るサイトを眺めてみる。

 しかしそれはすでに過去の話だったよう。えっと驚いてしまうほど、価格は安い。例えば、ラックマウントサーバーでもエントリーモデルとなる、「PowerEdge R210」なら、CPUにCeleron G1101(2.26GHz)を搭載し、直販価格で6万6799円。

 6万台円ということは、ちょっといい性能のデスクトップPCを買うのと変わらない値段ではないか。しかもWebでポチっとボタンを押せば、個人でも簡単に購入できてしまうのである。

なんとラックサーバーが6万円台で手に入る

 ただ、せっかくだから僕としては「普段滅多に触れないXeonマシンがほしい」。できればマルチプロセッサーで。4コアのXeonを2つ。さらにハイパースレッディングで16スレッドとか同時に扱ってみたいのである。

 デュアルプロセッサーの製品はないかなぁと見てみると、PowerEdge R210の上位製品にあたる「R410」という製品があるではないか。

 Xeon E5506(2.13GHz)×2基と、RAID5構築されたHDDを4基搭載。しかもHDDはSASと呼ばれている次世代のSCSI規格ストレージで回転速度15000rpmと高速。いいぞいいぞ。しかも、このスペックでも直販価格は29万8000円と、ハイスペックなコンシューマー向けPCとほぼ同額程度になっている。

我が社の社長。音楽を聞きながら仕事に集中することが時々ある

 ただ単にXeonマシンが触りたいという私利私欲は心に秘めて、使用頻度と、今後の増員を考えればある程度のスペックは確保しておきたいという建前のもと、社長に相談を持ちかけてみた。

 例のサーバーですけど。予算はいくらまでオッケーですか?
社長 適当に決めちゃっていいよ。
 え、マジですか。とりあえずデルのPowerEdge R410あたりがいいかなと思っているのですが……。
社長 いいよ(仕事が立て込んでいるのか、ほぼ聞いてない)。
 大体30万円ぐらいになると思うんですけど、本当にいいんですかね?
社長 うん。ちょっと忙しいからまた後でね(もはや何も聞いていない)。

 無言でガッツポーズする僕! ちなみに面白半分でデジタル一眼カメラのムービーで言質は撮っておいたものの、請求書を手渡したときの本気のお説教の前に出番はなかった。


サーバーが届いた!!

 意気揚々とラックサーバーを注文してから約1週間半程に製品が届いた。

社長 箱でかっ!
 いや、信頼性が第一のサーバーですから梱包が厳重なだけですって~。

 などと和やかな会話をしつつ箱を開けてみると…。

 うわ、でかっ!
社長 これ、どうするの?置き場所ないよ。
 ホント、どうしましょうね……。

届いたラックサーバー。梱包されている箱は、身長163cmの僕の腰ほどまである

箱を開けたところ。電源ケーブルや説明書、CD-ROMがついている

段ボールをどかすと、サーバーのお目見え

文系かつ草食系男子である僕の細腕にどっしりくる

(次回:いざ電源投入!ところでXeonやSASって何者?)

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