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AQUOS 3DとBDXL対応レコーダーで、新世界が始まる

そして、世界初を凝縮した、次世代AQUOS BDが生まれた

2010年09月06日 11時00分更新

文● 折原一也

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スカパー!HD+ダブル録画は、本製品のウリだが、その実現には困難とちょっとしたストーリーがあった

3ストリームを同時に扱う? バカを言うな

── 今回、AQUOSブルーレイとして初めて、スカパー!HDチューナーとの連動録画が搭載されたことも、ユーザーからのリクエストだったのでしょうか。

松浦 「良質なHDコンテンツが増えていくなか、これまでもシャープは、地デジ以外のソースを重視してきた経緯があります。例えば、以前からCATV向けに搭載してきたi.LINKが挙げられます。

 現在では、CS放送のコンテンツもSDからHDに変わり、3Dへの移行も始まっています。3Dのコンテンツを考えた時に、地上波ではできないものが、スカパーHD!ではやりやすい。我々も3Dをやっていく上で、スカパー!HDの3D放送を録画できるようにすべきだと考え、商品企画に含めました」

── ダブル録画とスカパー!HD録画という、3系統の録画はシャープならではのものです。開発には苦労があったのではないでしょうか。

松浦 「3ストリームを同時に扱うと言ったら、技術者に常識外だと怒られましたね(笑)

3番組同時録画のデモ。表および裏の録画に加え、スカパー!HD放送の録画が実行されている点を確認してほしい

 商品企画としては、同時録画を他社のレコーダーより一歩進めたいという思いがありました。ストリーム的には2チューナーW録+再生系が扱えたので、スカパー!HDのストリームをLAN経由で記録することも理論上は可能だろうと考えていました。もともとH.264で放送されているものだし、長時間も必要ないわけですから。

 ただし、それを動かすプログラムを書くのは本当に大変なことだったようです。きっかけはある会議の席で、検討中の3番組同時録画を表明してしまったことです。技術は大騒ぎで、怒りの電話まで届いた。

 元々構想としてはあったけれど、難しいので見送ろうと考えられていた機能だったのですが、結果として『とにかくやろう、やるしかない』という雰囲気になった。ハプニングによって、開発の速度が加速度的に進みました。当初はスカパー!HD+2番組のDR録画ですが、秋以降、スカパー!HD録画+2番組のAVC録画にも対応していきます」

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