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「高速」「全国で使える」のいいとこ取り!

WiMAX+CDMAのau新サービスの真価、そして料金を探った

2010年08月17日 12時00分更新

文● オカモト/ASCII.jp編集部

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基本はWiMAXで
予備にCDMAがあると考えるのがよさそう

 DATA01の使用方法は簡単。DATA01をPCのUSBポートに接続すると、自動的にインストーラーが立ち上がるのでユーティリティを導入。そのユーティリティの接続ボタンを押したとき、WiMAXの圏内であれば自動的にWiMAXに接続し、そうでなければCDMA2000方式によって接続が行なわれる(接続先には注意点があるが、それについては料金の話を含めて後述する)。

接続ユーティリティの画面。WiMAXとCDMAは自動的に切り替えてくれる。実際には接続ボタンを押すだけでいい

 またWiMAXで接続したあとに、WiMAX圏外に移動した場合、ハンドオーバーによって接続状態が維持されたままCDMA2000に移行する。もっともギリギリWiMAXの圏内といった場所ではなるべくWiMAXで接続しようとするほか、WiMAXからCDMA2000への移動には数秒程度の時間がかかるので、このハンドオーバー自体がすごく便利とは言いがたい。

 ちなみにWiMAXエリアの境目で利用する場合などで、CDMA2000方式に接続を固定したいという状況も考えられるが、これはユーティリティの設定メニューから可能。もっともWiMAXとCDMA2000でそれぞれ用の接続ボタンがあった方が手っ取り早い印象を受けた。

設定メニューに入ることで、CDMA2000での接続に固定できる

 通信速度については、WiMAXでの接続時はやはり高速だ。スペック上の最大速度下り40Mbps/上り10Mbpsはやや現実的ではないものの、電波状況的に特に問題が無い場所であれば屋外で10Mbps前後、屋内で5Mbps前後の速度は期待できる。3G系サービスで普段1~2Mbps程度の速度で利用していたユーザーであれば、明らかにスピードアップが実感できるだろう。

やはり「Radish Network Speed Testing」を用いて、CDMA2000での接続時の一例。500kbps程度の速度が出ていれば、案外不便は感じないが、ウェブブラウジングはやはりもたつく

 一方CDMA2000方式で接続する場合は、端末自体にトラフィックの状況に応じて、自動的に速度をコントロールする機能が搭載されていることもあり、正直物足りなさを感じる。今回のテストでは都心部の午後、しかもWiMAXが繋がりにくい屋内を中心にテストしたこともあるが、下りはおおよそ200~800kbpsの範囲を前後していた。通信自体は安定していたので、極端にイライラさせられる場面は無かったが、正直なところ安定して遅いという印象。やはり本サービスは普段はWiMAXのエリア内で利用することを前提として、付帯的に“WiMAXが繋がらない場所でも、CDMA網で利用できる”と考えるのがよさそうだ。

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