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回線工事なしにブロードバントを即日導入できる

家でもWiMAXが便利、回線工事いらずの「WM3400RN」

2010年08月24日 11時00分更新

文● 遠藤哲、写真●遠藤哲、篠原孝志(パシャ)

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設置がしやすく十分な速度──この利便性がWiMAXの利点

 最後に1ユーザーとして、WiMAX回線とWiMAXルーターの組合せについて考えたい。

 まず、回線速度については、負荷の高い映像コンテンツでもHDではなくSDの画質なら合格点だろう。あまり恵まれていない筆者の環境でも、インターネットのウェブサイトを開いている途中で、待ちきれなくてブラウザーを閉じるといった遅延を感じることはほとんどなく、実用的なレベルでインターネットを使えた。

 もちろんUQ WiMAXの基地局は増え続けており、電波状況や通信速度が今後どんどん改善していくことが予想される。

 一方で、WAN/LANのケーブル配線が不要で、部屋の中でも邪魔にならず美観を損ねることもない点は、大きく評価できる部分だ。冒頭で述べたように開通までの手間が圧倒的に少なく、引越ししてスグにインターネット回線を手に入れたい、あるいは自宅に作業員を呼びたくないといったニーズには確実に応えてくれる。


プライバシーに配慮、女性視点でも嬉しい

 ホームWiMAXというコンセプトを全面に打ち出したWM3400RNは、これまで無視されていたユーザーのプライバシーに光をあてたルーターと言っていいかもしれない。機能重視のいわゆる「男性目線」ではなく、実際の利用者の側に立った「女性目線」が活かされたルーターなのだ。

 冒頭でも少し触れたが、女性の視点で、改めてWM3400RNを眺めてみると、利用者のプライバシーを最大限尊重できることはもちろんだが、“コロン”としたかわいらしさを感じさせつつ、洗練され、生活になじむ印象を与えるデザインを採用している点も受け入れられそうだ。この製品はもしかしたら「女性をターゲットにした製品ではないか」とも、思えてきた。

 WM3400RN およびWM3300RとWiMAXの組合せは、最高級の通信速度や高機能を所有したいという評価軸で判断すべきではないだろう。むしろ、実用レベルの性能が簡単に手に入り、それを賢く使いこなしたいというユーザーのためのものだ。


技術バカ的な偏見に反省、可能性あるWiMAXの一端を見た

 実際筆者の頭の中にはWiMAXルーターというと「どこでもつながる外出先でのインターネット接続手段」という機能に偏った意識しかなかった。なんで宅内でモバイル回線を使う必要があるのか疑問にも思った。

 これまで一般の利用者の目線を意識していたつもりだが、いわゆる“技術バカ”だったのかも知れない。最高の技術を詰め込んだ製品を「良し」としていたが、今回の製品のうち特にWM3400RNは、それとは異なる評価軸で判断すべき製品だ。そのコンセプトは大変面白い。

 ホームWiMAXルーターは、まだまだ新しいコンセプトだが、これまでの常時接続とは異なる多彩な使いこなしが可能である。その一端を見た気がした。

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