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SFだよ! メカだよ! よくわかんないけど、かっこいいよね!

グローバルフォトウォーク@KEKレポート

2010年08月13日 12時00分更新

文● 林 佑樹 写真●住川奈津

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KEKの顔が目白押しのAコース

 グローバルフォトウォーク@KEKは、AコースとBコースに分かれており、AコースはKEKB加速器の入射器、Belle測定器、放射光施設。KEKの顔的な施設ばかりのコースといえる。Bコースは前段加速器、先端加速器試験施設、超伝導リニアック試験施設をまわる。

 筆者はBコースを選んでいたので、Aコースに分類されているBelle測定器の写真はイベント後に撮影したもの、KEKB加速器の入射器と放射光施設PF-AR棟は2009年の一般公開時のものとなっている。


KEKB加速器の入射器

400m+200mの線形加速器。一直線に加速器や電磁石が並び、加速リングに陽電子と電子を送り出す。この時点でほぼ光速にまで粒子を加速している。なお写真は2009年の一般公開時のもので、現在はアップデートのため、仕切りが設けられている。

ぶっちゃけ、この光景が続く施設だ。400m走ったところで、90度ターンを決めて、さらに200m続いている

コイルやチェンバーは施設ごとで形状が異なる。TOKIN製のものはどれも形がユニークかつ、かっこいい


Belle測定器

3辺8mの巨大測定器。電子と陽電子の衝突の様子を撮影する巨大なデジカメだ。KEKの顔ともいうべき存在。Aコースでもっとも撮影時間が長かった場所で、一般公開時でも人気のスポットだ。

Belle測定器。24mmでも余裕で入りきらない。ということで、遮蔽体の上から。エンドヨーク(シールド)は手動開閉式

上記と同じく、Belle測定器の勇姿

加速リングを通ってきた電子・陽電子はこの奥で衝突する。ウニウニと延びているケーブルはすべてその様子を捉えるためのもの


加速リング

Belle測定器につながる加速リングも一部だけ撮影できた。電磁石が淡々と並んでいるだけだが、よく見ると面白いところだ。

基本的にチェンバーと電磁石が延々と続く。電磁石はそれぞれ凹凸レンズのような役目をもち、ビームの調整を行なう

スーパーKEKBへのアップデートのため、微妙に解体作業が始まっていた。電磁石は寄って見ると楽しいので、一般公開のときは「同じのばっかじゃーん!」と思わずに、じっくり見てもらいたい


放射光施設PF-AR棟

コンパクトだがごちゃごちゃしていて面白いところ。光速で移動する粒子が曲がる際に生じる放射光を利用して、非破壊検査などをしている

民間企業も利用しているため、ひとつのスペース内に多数の機材が設置されている

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