超伝導リニアック試験施設
クライオモジュールの開発場所。クライオモジュールとは、内部に超伝導ニオブ空洞をいくつも配列したユニットのことで、上記ILC計画での加速器部分となる。クライオモジュールは地下に設置されているが、地上部分は大電力マイクロ波発生装置となっている。こちらは工場っぽい雰囲気だ。
次回のKEK一般公開は9月5日!
そんなわけで、写真を中心にお送りしてきたグローバルフォトウォーク@KEKレポート。わくわくしてもらえたなら幸いだ。9月5日には一般公開があり、紹介した施設の大半を生で見学できるし、写真も撮り放題だ。年に1回のチャンスなので、ぜひ見学に行ってもらいたい。
最先端研究の場ということで、最新鋭の機器ばかりかと思えば、電磁石などはリサイクル可能なので年代物ばかりだったりする。また、古めかしい扇風機で冷却していたり、アルミホイルで保温していたりと変なところでアナログで、そういった点も一般公開時に注目してみると、面白く感じられることだろう。
最後に、写真撮影する場合の注意点としては、通路が狭い上に一般公開来訪者がいるため、何本もレンズを持って行ったり、三脚で焼き込んだりというのは難しいので、小回りの利く装備がオススメ。
本記事ではα900+24-70mmとNEX-5D+魚眼コンバーターで撮影している。なお、今回のグローバルフォトウォーク@KEKでは、人数が少ないこともあり、NEX-5D用の三脚として小型の無段三脚(秋葉原にて580円で購入)を使用したことを付け加えておく。
著者紹介:住川奈津
フリーランスのデザイナー、時折カメラマン。研究施設の写真やレイヤーさんをよく撮影している。愛機はα900とNEX-5D。本記事には写真を提供。あまり表に出たことがないのでドキドキしている。「妖怪ローアングラー」と呼ばれること多々な妖精帝國臣民。