このページの本文へ

SFだよ! メカだよ! よくわかんないけど、かっこいいよね!

グローバルフォトウォーク@KEKレポート

2010年08月13日 12時00分更新

文● 林 佑樹 写真●住川奈津

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

マニアックな施設満載のBコース

 Bコースは前段加速器、先端加速器試験施設、超伝導リニアック試験施設。KEKでもけっこうマニアックな場所ばかりだ。1ヵ所につき約45分ということで、ロケハンなしでの撮影は辛いんじゃないかと思っていたのだが、やはり困っている雰囲気の人が多かった。

 Aコースの場合、Belle測定器が大きな華としてわかりやすいのだが、Bコースは小さい華ばかり。泥臭いシーンはBコースのほうが多いのだが……もう少しコースを面白くしてほしかった。なお、Bコースを選んだ理由は先端加速器試験施設がお気に入りだから。


前段加速器

現在は利用されておらず、資料性と手塚治虫のマンガに出てきそうなビジュアルから、常設展示が予定されている。なぜこんな形になったのかと気になるのだが……建設当時の関係者がいないため不明なのだそうな。

前段加速器。5本の脚で直立している。モコモコした部分がコンデンサで、その間を行き来しているのが整流器

負の電気を帯びた水素イオンは、銀色の物体に移動して、さらにその先にあった加速器へとつながっていた。ここの段階で光速の4%にまで加速していたという

前段加速器の隣にあるコッククロフト・ウォルトン型加速器の制御パネル。ちょっと古めな感じが大変よろしい


先端加速器試験施設(ATF)

現在計画されているILCで必要となる技術を開発試験している。ILCとは全長約30kmという巨大な加速器の計画で、現在、候補地の選定が行なわれており、日本も名乗りを上げている。また小型で精度の高い加速器の実験施設でもあり、その成果は病院や大学などに反映されている。狭い空間のなかにびっしりと詰まった雰囲気がステキ。

直線型電子加速器を通って、ダンピングリング(円形加速器)へ向かう

ダンピングリング。周長138m。狭い中にぎっしりと機器が詰まっているため、配線も密集している

ちなみに2008年時と見比べると、だいぶスッキリした印象。当時はケーブルが結束されておらず、ジャングルっぽい雰囲気だった

電磁石はKEKBと比べると小型で、横幅の短いものが多い

イベント中だったが、海外の研究者の姿も

NEX-5Dのパノラマ撮影機能にて。ダンピングリングの形状がなんとなくはわかると思う

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ