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富士フイルムのコンパクトな高倍率ズームデジカメ

18倍ズームを持ち歩け!「FinePix S2800HD」

2010年08月11日 12時00分更新

文● 小林伸

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望遠だけじゃなくマクロも楽しい

撮影モード切り替えダイヤル。「SP」でシーンポジションに切り替えられる

撮影モード切り替えダイヤル。「SP」でシーンポジションに切り替えられる

シーンポジションのメニュー画面。「ズームアップ3枚撮り」は1回のシャッターで光学1倍、1.4倍、2倍の倍率で撮影する機能

シーンポジションのメニュー画面。「ズームアップ3枚撮り」は1回のシャッターで光学1倍、1.4倍、2倍の倍率で撮影する機能

 撮影機能はシーンポジションが16種類。そのほかに通常の撮影モードがプログラムAEなど4種類装備されている。一般的なユーザーは「SR[AUTO]」(シーンぴったりナビ)モードでの使用が多いと思われる。この撮影シーンの自動判別機能は、この手の機能が出た当初からは相当精度が上がっている。

 「顔キレイナビ」や「目つぶり検出」などの機能とあわせて使用すれば、風景から人物撮影、マクロ撮影までカメラ任せの使用でも不満を感じることはないだろう。

 ただ、スーパーマクロでの撮影だけはズームの広角端のみとなる。SR[AUTO]設定時はセレクターボタン(十字キー)を左に押してスーパーマクロに設定しようとしても反応しない。プログラムAEなど、ほかの撮影モードに切り替えてから使用するほかない。

SR[AUTO]設定のままでも望遠端で被写体に近づいていくとマクロモードの設定になる。シオカラトンボも静止するのを待てばこの程度までは大きく写すことができた

スーパーマクロの設定はSR[AUTO]モード時には選択することができないので、通常のプログラムAEなどに変更して設定することになる。約2cmまで近づけるので小さい昆虫もかなり大きく写すことができる


AFスピードが遅め? 風景撮影がおススメ

 使用していて気になったのはAFの動作スピードである。高倍率ズーム機ではよくあることだが、このS2800も動作が機敏とは言い難い。AFスピード自体、望遠/広角側どちらも総じて遅め。野鳥や昆虫などは静止している場合であればいいが、動いているとぜんぜん間に合わない。

 しかし、本体サイズがコンパクトにもかかわらず光学18倍ズームレンズ搭載という利点は風景撮影などでメリットはあるだろう。例えばハイキング(本格的な登山ではカメラに防水処理がされていないのでお勧めしない)に持っていくなど、写真を撮影するためだけに装備を大幅に増やしたくない、という人には魅力のあるカメラだと思う。


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