驚きの低価格を実現したデジタル顕微鏡で素材を撮影
EV5610の基本的な操作方法は、昔理科の授業で習った顕微鏡のそれと違いはない。まず観察対象が載せられているプレパラートを台座の上に設置し、クリップを使って固定する。レンズとして用意されているのは4倍と10倍、40倍で、それぞれターレットに装着されている。
倍率を変える場合は、このターレットを回せばいい。ちなみに、いきなり40倍で観察対象を見ようとすると、どこにいるのかを探すのにかなり苦労する。まずは最小倍率である4倍のレンズで対象物の位置を見極め、その上で倍率を上げていくとラクだ。
顕微鏡で対象を観察するためには、何らかの方法でプレパラートの下から光を当てる必要がある。顕微鏡によっては、反射鏡を使って外光を観察対象に当てるというものもあるが、EV5610ではLEDライトが装備されているため、ミラー調整などの手間は不要なのが嬉しい。ちなみに、斜め上から光を当てる落射照明用のLEDライトも装備している。
ここまでできれば、後は台座奥にあるダイアルで台座を上下に動かしてピントを合わせつつ、台座の左脇にある微調整装置で台座を前後左右に動かして対象物が映るように調整する。観察対象が中央に見えれば完了だ。
さて、顕微鏡を使った観察において課題となるのが観察対象の準備だ。微生物や植物、あるいは鉱物など顕微鏡で観察すると楽しいモノは多いが、実際にそれを準備し、プレパラートを作る(スライドガラスに観察対象を載せ、カバーガラスで封じる)のはかなり大変な作業になる。
今回そこまで準備できなかったため(試みたが予想以上に大変だったので、時間の都合上、断念)、市販のプレパラートを用いて観察した。
なおインターネット上では、さまざまなプレパラートが販売されているので、興味があれば是非探してみて欲しい。
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