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ネットに生きる現代の匠“CTO・エンジニア”に聞く 第1回

nanapiワークスで投稿数の大幅拡充を狙う

ライフレシピで人生をハッピーに、ロケットスタート和田CTO

2010年10月06日 09時00分更新

文● 宇田川和成/TECH.ASCII.jp編集部

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楽天退社後は、いきなりCTO

業界大手のインフラエンジニアからネットベンチャーCTOへ転身

和田  今でこそ社員5名、アルバイトが3名と8名いるんですが、始めた当時は古川と2人だけだったので、社長とCTOだけだったという……。

── ネットベンチャーの若きCTOに多いパターンですね。

和田  そうですね。ほんとそういう感じですね。

── 楽天での経験は活かされていますか?

和田  楽天でやっていた仕事は国際展開の時期を含め、やっぱりどちらかと言うとインフラが中心だったんですね。ロケットスタートではアプリケーションのコーディングが中心になるので、そのへんは頑張って勉強しなければいけないということが結構ありましたね。

── スキルとしては別物と言ってもよい?

和田  そうですね。たぶん前職は職種で言うと「インフラエンジニア」だったんですけども、今やっているのは「アプリケーションエンジニア」なので、職種は完全に変わっていることになりますね。

── 職種がガラッと変わったことで苦労したことは?

和田  苦労はありましたが、インフラが分かっていると、ウェブの基本的なことはある程度把握できると思います。将来的にこんな問題が起こるだろうなみたいなことや、こういうところがボトルネックになるだろうなというところがある程度想像つくので、悩むことは少なかったですね。インフラ設計はあとから修正しづらいので、そのあたりは念入りに設計しました。

 プログラムはあとから修正が結構利くところなんですが、インフラの設計はあとから簡単に変更は利かないんですよね。

── ということは、楽天レベルまでは大丈夫そうですね。

和田  大丈夫なようにはしたいですね。

── CTO就任から1年ほど経過しますが、振り返ってその魅力はなんだと思いますか?

和田  CTOの定義なんですが、人によって違うとは思うんですけど、私自身は技術どっぷりの人というよりは、原則経営者であるべきかなと思っているんですよ。あくまでも技術の分かる経営者という立場だと思うんです。なので、技術的に挑戦したいというよりは、やっぱり会社として利益が出せるようにするとか、そういうことを踏まえた上で技術判断ができることがCTOの醍醐味というかCTOならではの仕事なんじゃないかなと思います。

── 実際にいかがてすか?

和田  当然やりたくてもできないこととか、会計など分からないこともあるので、(全ては)できていないと思いますが、やりきれるよう常に意識はしています。

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