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Windows Serverで学ぶサーバOS入門 第29回

セキュリティパッチの配信は社内から行なえる!

Windows ServerをWindows Updateサーバにしよう

2010年08月31日 09時00分更新

文● 横山哲也/グローバルナレッジネットワーク株式会社

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WSUSのインストール

 WSUSは、IISなど同様にサーバーマネージャからインストールする。ただし、標準では登録されていないため、「Windows Server 2008サーバーマネージャ用の更新プログラム(KB940518)」を適用する。これは、Windows Updateから導入できる(画面4)。適用したらサーバーマネージャを起動し、以下の作業を行なう。

画面4●Windows UpdateからKB940518を導入

(1)WSUSの選択

 サーバーマネージャのウィザードで「Windows Server Update Services」を選択する(画面5)。途中でIISなどを追加するダイアログボックスが表示された場合は、「必要な役割サービスを追加」をクリックする。続いて「Windows Server Update Services」が選択された状態になるので、「次へ」をクリック

画面5●役割の追加ウィザードで「Windows Server Update Services」を選択する

(2)IISの導入

 事前にIISをインストールしていない場合、IISのインストールが開始され、IISの役割サービスの確認画面が表示される(画面6)。ここでは「次へ」をクリックすればよい

画面6●併せてIISもインストールされる

(3)WSUSのインストール

 Windows Server Update Servicesのインストールが始まる。インストールオプションの確認画面で「インストール」をクリックすれば、作業開始だ

(4)セットアップウィザード

 WSUSのセットアップウィザードが始まるので「次へ」をクリック。「更新元の選択」では、更新プログラムを保存する場所を指定する(画面7)。なお、更新プログラムを保存せず、つねにインターネットからダウンロードさせる方法もある。この場合、WSUSでは承認のみを行なう

画面7●更新プログラムの保存先を指定

(5)データベースの設定

 更新プログラムなどの情報を管理するためのデータベースを選択する(画面8)。SQL Serverなども利用可能だが、WSUSに同梱される「Windows Internal Database」も利用できる。

画面8●データベースを選ぶ

(6)Webサイトの指定

 クライアントからアクセスするためのWebサーバを設定する(画面9)。サーバを別の用途に使っていなければ、「すでにある、IISの既定のWebサイトを使用する」を選べばよい

画面9●Webサーバの設定

 以上で、インストールの作業は完了だ。続いて、更新プログラムをダウンロードしてくるサーバや対象とする言語や製品の種類などの初期設定を行なう。

(次ページ、「WSUSの基本設定」に続く)


 

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