あらゆる物を超拡大!
楽しみ方が広がる実体顕微鏡 aigo GE-5
観察対象に光を当てて、そのままの姿で超拡大観察するのが「実体顕微鏡」である。GE-5の円筒状の本体には、60倍の拡大レンズとデジタルカメラ(130万画素CMOSイメージセンサー)が内蔵されていて、USB経由で最大1280×1024ドットの静止画および動画を、パソコンで記録できる。なお、顕微鏡単体では動作しない。
使い方は次のようになる。まず、パソコンにドライバーソフトと簡易な画像解析機能を持つ専用ソフトをインストールして、USBケーブルでGE-5を接続する。次にステージ上に標本を乗せて、画像ソフト上に表示されるプレビュー映像(15フレーム/秒)を見ながら、アーム横の上下ダイアルを回してピントを合わせる。
あとは専用ソフトから、静止画キャプチャー(BMPあるいはJPEG形式)やインターバル連続撮影、動画キャプチャー(最大6フレーム/秒、Motion JPEG形式のAVIファイル)する。
特に優れているのは、本体部分と台座を兼ねたステージに内蔵された照明装置だ。円筒本体側の照明は、レンズ周囲に配された複数のLEDライトで構成されており、上部のボタンで「オフ/内側8灯/外側12灯/全20灯」を切り替えられる。ステージ部分にも照明を備えるので、生物顕微鏡のように透過光での観察・撮影も可能である。プレパラートをセットできる観察台(ステージ部に乗せて使用)も同梱されている。
さらに興味深いのが、標準60倍の倍率を3倍(合成倍率180倍)に拡大できるアダプタレンズが同梱されていることだ。レンズへの着脱は簡単で、180倍観察時の映像もきれいだ。なお、アダプタレンズは本体に格納できないので、外したときになくさないように気をつけたい。
もうひとつ面白い特徴は、本体(円筒部分)と台座(上下移動アーム含む)を切り離せるところだ。
接続部分は、USB-Bコネクターとなっているため、一般的なUSBケーブルを使えば、本体だけを取り外して使えるのだ。モバイルノートなどとセットで持ち歩けば、屋外でも容易に拡大観察・撮影を楽しめそうである。
ただし、実際に試してみるとかなり難しい。顕微鏡のさだめでもあるが、標準の60倍であっても被写界深度(ピントの合う奥行きの位置)が極端に狭い。そのため、GE-5本体をしっかり保持していても、手のかすかな動きに影響されて、わずかに画面がブレてしまう。何かに固定して使うのがよさそうだ。
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