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ソニーのミラーレス一眼「NEX」を使いこなす! 第4回

NEXの初期設定を徹底的に見直す

2010年08月04日 12時00分更新

文● 周防克弥

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画質の設定も最初っからいじる

 色空間やノイズリダクションの設定もメインメニューのセットアップにある。ちなみに、私の場合、色空間については「sRGB」がデフォルトだ。

 かつて仕事での話だが、AdobeRGBで撮影したデータをsRGBで入稿された経験があり、とてつもない色で印刷されたことがあった。以来、指定されない限り仕事でもsRGBで撮影することが多い。AdobeRGBのデータをsRGBで印刷すると色域が足りず、すごく変な色になる。逆にsRGBのデータをAdobeRGBで印刷する分にはまだ見れる絵になるだけマシなのだ。

色空間はモニターで見るのがメインで、仕事や商業印刷には使う予定がないので「sRGB」にする

「長秒時ノイズリダクション」は「入」か「切」しか選べないので、とりあえず「入」にする

高感度ノイズリダクションは「オート」か「弱」の選択なので「オート」にする

 

 最後に、写真の写り具合に関する設定を行なう。設定項目は「明るさ・色合い」にある。

「明るさ・色合い」のメニューでは、露出補正やホワイトバランスなどの写りに関する項目が設定できる。露出補正、ISO感度、ホワイトバランス、測光方式は撮影時の状況で変わるのでなんともいえないが、基本的にはISO感度は「オート」、ホワイトバランスは「太陽光」にしておく

「明るさ・色合い」のメニューでは、露出補正やホワイトバランスなどの写りに関する項目が設定できる。露出補正、ISO感度、ホワイトバランス、測光方式は撮影時の状況で変わるのでなんともいえないが、基本的にはISO感度は「オート」、ホワイトバランスは「太陽光」にしておく

ホワイトバランスの選択項目には、プリセットでホワイトバランスが行なえる「カスタム」や、色温度を直接設定する「色温度・カラーフィルター」の項目もある。色温度を直接指定するほかにマゼンタとグリーンを写真用のCCフィルターのように指定することも可能だ

「Dレンジオプティマイザー」と「オートHDR」は同じメニューになっていて、いずれか1つを選択可能だ。デフォルトではDレンジオプティマイザーのオート設定になっているが基本的にはそのままでいいだろう

一眼レフの「α」シリーズではお馴染みの「クリエイティブスタイル」。スタンダード/ビビッド/ポートレイト/風景/夕景/白黒の6つから選択可能。またそれぞれのモードのオプションでコントラスト、彩度、シャープネスの強弱を設定できる。基本はスタンダード

 メニューから一度設定項目を選ぶと、再設定するためにはまたメインメニューから入りなおさなければならない。これはほとんどの機能に言えることなのだが、一度設定をしてしまうと簡単に変更がしにくいようになっている。過去のレビュー記事でも何度か書いてきたが、やはり面倒である。

 「Dレンジオプティマイザー」や「オートHDR」の効果、デジタルズームなどは撮影しながらワンタッチで変更できればもっと使用頻度も高くなるだろが、今のメニュー構成ではとてもじゃないけど使う気にならない。せっかくの機能なのに……。

 ちなみに、実はメインメニューを経由しないでも操作をやり直せる機能がある。それは「フォーカスエリア」の設定だ。任意にフォーカス位置を指定できる「フレキシブルスポット」にしておくと、ダイアルの下にあるソフトキーが位置再設定ボタンに切り替わるのだ。ほかの機能でも同じようにしてくれると嬉しいのだが。

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