Windows 7を強化し、既存サービスの潜在力も上げる
マイクロソフトに聞く、次世代のWindows Liveが目指すこと
2010年08月05日 09時00分更新
ネカフェのIEから自宅のPCにアクセス
── 今回のバージョンアップで、ビジネスに最も役立つ機能は何だと考えていますか?
内河 「ビジネスシーンでは、ぜひEssentialsをうまく活用してほしいですね。なかでも、新たに追加された『Windows Live Sync』は、いざというとき活躍してくれる、心強いサービスです。
従来までは、複数のPCにあるデータを同期するためのソフトウェアだったのですが、今回のバージョンでは『Live Mesh beta』の機能を統合しました。Live Meshは、おもに開発者向けに、テクニカルプレビューで公開されていたものです。
これにより、単にデータを同期するだけでなく、リモートデスクトップ機能も利用できるようになりました。しかも、クライアントを入れずに、ブラウザー上から離れた場所にあるPCを操作できるので、大変便利です。
例えば、外出中に急遽、職場にあるマシンのデータが必要になった。そんなときでも、ネットカフェのマシンから情報が取り出せてしまうんですね。Live Syncを使いこなせば、常にPCを持ち歩かなくても、ネットワークにアクセスできるWindows PCがあればいい。その場ですぐに作業が進められるのです」
── 非常に便利そうですが、セキュリティー面が心配です。
内河 「接続時にはIDとパスワードが必要になるので、それだけでも、ある程度のセキュリティーは確保できていると考えています。とはいえ、ブラウザーの設定によっては入力した履歴などが残ってしまいます。
また、不特定多数の人が利用するPCで使うのは、ちょっと不安ですよね。そんなときのために“ワンタイムログイン”機能も備えています。これは、1回きりのパスワードを発行するもので、危ないなと感じた場合には、そういった機能を使ってパスワードを発行していただければ安心です」
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