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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第76回

今こそ図書館が熱い! 「東京図書館制覇!」の魅力

2010年08月03日 12時00分更新

文● 古田雄介

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ブログという習作が実用度の高さを生んだ

―― 東京都の図書館を制覇するというアイデアは何がきっかけだったんですか?

Takeni 2005年頃にブログをやろうと思ったのがきっかけです。過去にテキストサイトを運営したことがあるのですが、もう本当にただの日記だったので、結局知り合いにしか見られなかったんですよ。それじゃつまらないということで、せっかくブログをやるなら何か面白い核を作ろうと考えたんです。

 当時は都内にある近所の図書館をたまに利用する程度でしたが、ふと「都内全部の図書館を回ってみるか」と思い立ち、軽いノリで始めたんですよ。

Takeni氏。東京図書館制覇!を始めてからは、図書館利用率がさらに上がり、本はまず図書館で借りて、読了したうえで「自分で持っていたいと思ったものだけ購入するようになりました」という。よく利用するのは、自宅のある江東区の図書館とのこと

―― 現在のメインページはブログではないですが、いつ頃サイトベースに切り替えたのでしょう。

Takeni 2005年5月ですね。最初の頃は、ブログに自分の訪問記と「この図書館はこういう図書館です」という情報をダーッと書いていたんですよ。でも、記事がたまっていったとき、「あの図書館ってどんなだっけ?」と自分で気になったとき、すごく探しにくいことに気づいたんです。

 やりようにもよると思いますが、やっぱり、最初に目次ページがあって、カテゴリ別にまとめられる構造がいいなと思ったんですね。それでブログを1年くらい続けたあとに、HTMLベースの現在のページをメインに据えるようになりました。今までの情報を整理して、作り直していった感じです。

―― 結果的にブログが習作のような役割を果たしたわけですね。

Takeni そうですね。でも、ブログをやって一番良かったと思うのは、コメントを通じて読者の知りたい情報を教えてもらえたことです。たとえば、ほとんどの図書館は、在住・在勤・在学の人だけでなく、隣接地域の住民にも本を貸してくれるのですが、読者の方から「それ本当!?」という反応が返ってきて。読者の方が何を知っていて、何を知らないのか。どんな情報に興味があるのか。そういうポイントを学んだうえで、イチからサイトを構築できたというのは大きいですね。

―― なるほど。それが現在のサイトの実用性の高さにつながっているんですね。なぜここまで実用的なデータを揃えているのか興味深くて、取材前は「出版系の人かな?」「人気サイトをいくつか運営している人では?」と、理由を色々考えていました(笑)。

Takeni ありがとうございます。本当、読者の方からのコメントが財産ですね。ただ、おっしゃるとおり、社会人の最初期に出版社で編集の仕事をやっていたこともあります。その後はデータベースなどのシステム開発の仕事を続けていましたが、現在はちょうど転職中でフリーな状態です(笑)。過去のそうした職業が何かしら影響をしているというのもあるかもしれませんね。

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