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Windows Serverで学ぶサーバOS入門 第27回

Internet Information Servicesのインストールと設定

Windows Serverの標準Webサーバ「IIS」を活用しよう

2010年08月03日 09時00分更新

文● 横山哲也/グローバルナレッジネットワーク株式会社

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SMTPサーバの構成

 Webアプリケーションを構成する上で重要な機能に、SMTPサーバがある。SMTPサーバは、Windows Server 2003(IIS 6.0)まではIISの一部として提供されていたが、Windows Server 2008では独立した「機能」としてインストールする。ただし、現在でも管理ツールは「インターネットインフォメーションサービス(IIS)6.0 マネージャ」、つまりIIS 6.0の管理ツールとしてメニューに登録される。

 SMTPサーバのインストール手順は以下の通りである。

  1. 「サーバーマネージャ」の「機能」を右クリックし「機能の追加」を選択
  2. 「SMTPサーバー」を選択
  3. 必要なIIS役割サービスがインストールされていない場合、警告のダイアログボックスが表示されるので「必要な役割サービスを追加」をクリックする
  4. IISの役割サービスを追加した場合、役割サービスの追加画面が表示されるので「次へ」をクリック
  5. 適切な役割サービスが選択されていることを確認する(画面4)
  6. 画面4●追加される内容の確認

  7. 確認画面で「インストール」をクリックする

アプリケーションサーバ機能

 IIS上でWebアプリケーションを実行する場合、以下のいずれかの機能を使う。

CGI

 もっとも古くからある機能だ。標準化されているため、ほかのWebサーバで動作するアプリケーションを移植するのも容易である。本来のCGIは、Webブラウザからのリクエストのたびにプロセスを起動するため、実行速度が遅いという欠点があった。しかしIIS 7.0のCGIは「FastCGI」に対応しており、実行速度を大幅に向上できる(Windows Server 2003付属のIIS 6.0に対しては追加オプション)。

 すでにFastCGI上で動作するPHPも登場しており、CGIが再注目されている。PHPはApacheで広く使われているアプリケーション開発基盤である。

ISAPI

 「Internet Server Application Programming Interface」の略で、アイサピと読む。IISの拡張モジュールとして作成されたプログラムで、CGIよりも高速に動作するが、対応するアプリケーションを開発するのは難しい。IISの機能を拡張するために使用されることが多い。

ASP

 「Application Server Pages」の略で、ISAPIを呼び出すためのスクリプトインターフェイス。ISAPIアプリケーションよりも簡単に、しかもCGIアプリケーションよりも高速なアプリケーションを開発できる。ただし、現在では後述するASP.NETを使ったアプリケーションのほうが多い。

ASP.NET

 .NETフレームワークを基盤としたアプリケーション開発インターフェイス。堅牢で高速なアプリケーションを開発できる。マイクロソフトがもっとも力を入れているWebアプリケーション環境であり、新規開発でも広く使われる。

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