beskeyの3キーパッドを打ち比べてみた
「決め打ち」向きの「Float key」
beskeyはまず使っていて思ったのは、レスポンスが遅いと感じなかったこと。本機は新プラットフォームの「KCP 3.0」を搭載しているわけでもないのに、この点は予想外。
標準的なキーといったデザインのFloatは、「決め打ち」に向くという。キーを押すたびに指を離して入力する方法だ。筆者の打ち方にとても近い(多少後述する流し打ちが若干混ざっているようだが)。押したときの感触は少々重い(硬い)。ただしキー部分がポコッと浮いているような形状で、押し間違いは少ない。決定キーの周りにリング状のミゾがあるのも、押し間違いを防いでいるように感じた。
「両手入力」向きの「Waterdrop key」
キーパッドはキーの形が変わるだけでなく、よく見るとキーに印字された文字の位置も変わっている。実際使ってみても“まったくの別物”といった印象を抱いた。両手入力に向いているそうで、片手入力は事前の予想に反して押し間違いが多かった。両手入力も試してみたが、最速で2分42秒8。両手入力に慣れている人であれば全然違うのだろうが、片手入力より遅くなってしまった。
流し打ち向きの「Wave key」
キーの中央部分になだらかな窪みがある「Wave」は、この窪み自体が上手い工夫だと感じた。指を次のキーに誘導する形状になっているのだ。キーの入力時に指を離さない、キーパッドを指でなぞるように、次のキーに移る「流し打ち」に向いているというのも理解できる。筆者の場合、次に押すキーが隣のキーのときに自然と流し打ちになっていることがある。すると指が窪みに沿ってうまく移動するのだ。これならば誤入力は少ないし、完全な決め打ちのときよりも次のキーへ移るのが微妙に速くなっている気がする。
入力速度の安定さでは一番 ソフトバンク「944SH」
ソフトバンク「944SH」はごくスムーズにキーの入力ができた。最速タイムは2分39秒だったが、入力速度は常に安定しており、他のタイムも2分40秒台前半。ものすごく速くなることはないが、遅くなることもない。レスポンスが遅いと感じることもなかったので、若干タイムが伸びなかったのは意外な結果だ。カーソルキーの凹凸が小さく、そのせいで決定キーとカーソルキーの押し間違いがありそうだが、逆にいえば気になったのはその点くらいだった。
beskeyの交換式キーパッドは侮れない
テスト前は正直なところキーパッドを変えられるからといって、どの程度の効果があるものかと思っていた。しかし使い比べてみると明らかに“違い”があって驚いた。本体は変わっていないので、キーレスポンスは同じと考えると、同じbeskeyで24秒も差があるのは、キーパッドに理由があるのは間違いなさそうだ。今回は筆者が両手入力に慣れていなかったので、Waterdropについては本領を発揮しきれなかったと思われる。普段から両手入力をしている人にぜひ試していただきたい。
それ以外で惜しかったのがドコモ「N-06B」。今回入力速度で2位と健闘している。ドコモの夏モデルの中では目立たない機種だが、価格も手頃(新規で2万円を切っている)なので、メールなど文字入力が中心でらくらくホンや簡単ケータイよりも“普通”のケータイを求める人にオススメだ。
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