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スマートフォン1台より2台持ちが便利で料金にも大差なし

ウィルコムで模索するスマートフォンとの2台持ち

2010年07月30日 15時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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確かに便利なスマートフォンも万能とは言えない

 ウィルコムのHYBRID W-ZERO3はもちろんのことながら、iPhoneやXperiaなど人気機種が続々と登場して大いに盛り上がっているスマートフォン界隈だが、購入前に心配になるのが「電話機としての使い勝手」だ。

 確かにスマートフォンのディスプレイは大きく、ウェブブラウザーを使ってPC向けサイトをチェックするのは正直ケータイとは比べものにならない。また、アプリを自由に追加できるのもスマートフォンの大きなメリットだ。さらに昨今ではハードウェアの性能が向上しており、本格的なゲームも楽しめる。

 一方音声端末としての側面を見ると、実はこれらの要素はあまり使い勝手に影響しない。むしろテンキーがないことや、これまでのケータイで身体に染み込んだ操作方法で使えないといったデメリットの方が気になるだろう。

 中でもスマートフォンを購入する際に意識しておきたいのが、バッテリ駆動時間の短さである。ウェブやTwitterを見たり、ゲームをプレイしたりとスマートフォンをフルに使っていると、家を出るときはフル充電状態でも帰宅する頃には充電切れ間近ということがある。

 バッテリが切れてしまうと音声通話の着信/発信もできずに、仕事や家族からの緊急の連絡など最低限のコミュニケーションに支障をきたす恐れもある。このためバッテリが減ってくると、残量を気にしながら使わざるを得ない。

さまざまなことができる代わりにバッテリの保ちが悪いスマートフォンに音声通話も依存していると、バッテリが切れた瞬間に電話も繋がらなくなる。ウィルコム端末など通常の音声端末なら、音声の待受が中心であれば、そんなに頻繁に充電する必要はない

 一方、一般的な音声端末であれば連続待ち受け時間が500時間以上という製品はもはや珍しくない。よほど長電話する人でない限り、1日でバッテリが切れることはないだろう。

2台持ちでスマートフォンの不便を解消
でも肝心なのは料金の問題だ

 もう1点、現状のスマートフォンで不便なのは、日本独自の便利な機能に対応していないといったことだろう。中でも代表例は「おサイフケータイ」だ。

 おサイフケータイは1度使い慣れると本当に手放せなくなってしまう。しかし現状のスマートフォンでおサイフケータイに対応しているものはなく、我慢するしかないのが現状である。

後述するウィルコムの「Premium Bar Presented by BAUM」であれば、既存のスマートフォンでは利用できないおサイフケータイ機能も用意されている

 このように見ていくと、インターネット端末としてのスマートフォンは非常に便利だが、一方で音声通話用の端末として見るとまだまだ改善すべき余地は多い。そこでお勧めしたいのが音声端末との2台持ちである。ネット系はスマートフォン、電話は音声端末と使い分ける方法だ。

 2台持ちであれば使い慣れた音声端末の操作方法で電話ができる上、たとえスマートフォンのバッテリが切れたとしても音声端末側で電話の受発信が可能だ。さらに外出先でインターネットにアクセスしたい場面では、スマートフォンの使い勝手のよさが活きてくる。

 ただ、気になるのはやはり月額料金ではないだろうか。スマートフォンと音声端末の2台で料金が2倍になるのであれば、これは辛いものがある。

 しかし、2台の端末を通信と通話にキッチリ使い分けることによって料金を抑えられるのだ。それまで1台の音声端末に対して発生していた通話料とパケット通信料を、2台の端末に切り分けるというイメージだ。実際には基本使用料が発生するため、若干のプラスはどうしても発生してしまうが、スマートフォンの弱点を克服できることを考えると、十分に検討する余地はある。

ウィルコムならわずかなプラスで2台持ちが可能

 さて、こうして2台持ちを考えた際、見逃せない音声端末がある。それがウィルコムの「Premium Bar Presented by BAUM」だ。コンパクトなストレート端末でスマートフォンと両方負担が少ない上、5色のメタリックカラーが用意されている点もポイントである。さらにおサイフケータイに対応しているので、コンビニで買い物をしたり、モバイルSuicaを用いて切符を買わずに電車に乗ることも可能である。

 こうした端末としての魅力に加え、注目したいのは8月31日までにPremium BarまたはWX340Kを新規購入、あるいは機種変更すると、年齢などに問わず「ウィルコム定額プランS」に誰でも加入できるというキャンペーンだろう。

 このウィルコム定額プランSは、同社が学生向けの料金プランとして設定しているもので、月額基本料金はわずか1450円である。今回のキャンペーンを利用すれば誰でもこのプランに入ることができるため、完全に着信だけを目的にすれば(もしくは発信はウィルコム宛だけであれば)、スマートフォンの月額利用料に1450円を追加するだけで2台持ちが実現できてしまう。

8月31日まで月1450円の「ウィルコム定額プランS」に誰でも契約できる。しかも新規契約事務手数料は無料だ。自分からはほぼ発信しないというユーザーならば、月1450円でおサイフケータイも使える端末を持てるというわけだ

 もっとも実際に利用するシーンでは他社のケータイに発信するケースも出てくるはずだ。そこでNTTドコモ「Xperia」、ソフトバンク「iPhone」をスマートフォンとして利用し、さらにウィルコムの音声端末を使った場合をシミュレーションしてみよう。

 Xperia単体で通話と通信の両方を行なうというケースで、通信は定額プランをフルに使い切り、さらに1日2分程度(=月60分)通話する場合であれば、以下のような料金プランが考えられる。

Xperia 1台で通信も音声も利用する

1575円(タイプS バリュー+ひとりでも割50)
+2268円(39.8円×60分)
-2100円(無料通信分)
+5985円(パケ・ホーダイ ダブル)
+315円(Mopera U ライトプラン)
8043円

となることがわかる。同じくiPhone 4をホワイトプランで契約した場合で計算してみよう。なお端末は一括購入で、月月割は月額の支払いに適用する形でイメージしている。

iPhone 4 1台で通信も音声も利用する

1960円(ホワイトプラン(i)+Wホワイト)
+1260円(21円×60分)
+4410円(パケットし放題フラット)
+315円(S!ベーシックパック(i))
-1920円(月月割)
6025円

これがそれぞれ1台持ち時の料金だ。

 続けてウィルコムの音声端末を組み合わせた2台持ちをした場合で計算してみる。まずスマートフォン側では音声通話を行なわないので、もっとも安い料金プランを選択している。

2台持ちした場合のXperiaにかかる料金

780円(タイプシンプルバリュー+ひとりでも割50)
+5985円(パケ・ホーダイ シンプル)
+315円(Mopera U ライトプラン)
7080円

2台持ちした場合のiPhone 4にかかる料金

980円(ホワイトプラン(i))
+4410円(パケットし放題フラット)
+315円(S!ベーシックパック(i))
-1920円(月月割)
3785円

 2台目端末となるウィルコムでは、新ウィルコム定額プランSに加えて、1050円で2100円分の無料通話が利用できる新通話パックをオプションとして利用する。

2台持ちした場合のウィルコム端末にかかる料金

1450円(新ウィルコム定額プランS)
+1000円(新通話パック)
+2520円(42円×60分)
-2100円(無料通話分)
2870円

 Xperia+ウィルコムであれば合計9950円なので、1台持ちのときと比べて2000円弱のプラス、iPhone+ウィルコムは6655円なので、約600円のプラスで2台目としてウィルコム端末を持つことができることがわかる。

 なお、上記の例は音声通話はすべて有料のケースを想定しているが、新ウィルコム定額プランSや新ウィルコム定額プランであれば、もちろんウィルコム宛の通話は24時間無料だ。家族などを巻き込んで周囲にウィルコムユーザーを増やせばさらに料金を抑えることができるはずだ。

 こうした割引サービスをうまく絡めながら、最適な2台持ち環境を模索してみてはいかがだろうか。

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