シンプル・カンタンを意識したUSB HDD録画機能
まずは、新機能であるUSB HDD録画を試してみた。USB HDDの追加によるテレビ録画機能は、他社製品でも幅広く採用されているが、それとほぼ同様の仕組みと考えていい。つまり、登録したUSB HDDは、基本的にAQUOS専用のHDDとして初期化され、PCなどに接続しても、録画した番組の再生はできない。
USB HDDの登録は最大16台まで可能になっているが、USBハブを使った複数台の同時接続には対応しない。また、録画モードも番組をそのまま録画する「DR」モードのみで、USB HDDに録画した番組を外部に書き出したり、同社のBDレコーダーなどにダビングする機能も持っていない。
USB HDDの設定や再生などの操作は「リンク操作」から行なう。操作系もファミリンクと統合されており、操作などは「ファミリンク」ボタンでメニューを呼び出して行なうようになっている。
ファミリンクメニューでは、画面にリモコンボタンを表示させて各種操作が行なえるようになっており、わかりやすい操作になっている。反面、リモコンには、最低限の録画/再生用ボタンしか備えておらず、ダイレクトにリモコンを操って使いたい人にはやや不満を感じる。このあたりの操作感を考えても、AV機器に詳しい人のための機能というよりは、テレビ1台でついでに録画もしたいというライトユーザーに向けた機能と言えそうだ。
機能的にシンプルな分、操作は簡単。録画予約はEPGで番組を選べば予約画面にすぐ切り替わる。USB HDDが接続されていれば、録画先が「USB HDD録画」となっているので、特に設定を変更する必要もない。
録画した番組を見るときは、ファミリンクメニューで「録画リスト」を選択する。動画サムネイル付きのリスト画面が表示されるので、見たい番組を選ぶだけで再生が開始される。番組表には録画予約した番組を示すアイコン表示などがないので最初は戸惑うが、予約リストを番組表と一緒に表示することができるので、慣れれば予約番組の確認などで困ることはないだろう。
「常連番組」は、ユーザーの視聴履歴などを参照して、よく見る番組を一覧表示するもの。自動録画機能もあり、USB HDDの登録時に「常連番組の録画」を設定しておくと、設定した時間分の、ユーザーが見そうな番組を自動で録画しておいてくれる。
この機能を設定しておけば、毎週見ている番組などはわざわざ予約しなくても、自動的に録画されるようになる。番組表をチェックして積極的に予約するというよりも、常連番組で自動的に貯まっている番組を見るような使い方がマッチしていると思う。
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