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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第11回

シャープの4原色液晶テレビを試す

クアトロンは革命画質──AQUOS LX3のすごさを実感

2010年08月03日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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シンプル・カンタンを意識したUSB HDD録画機能

 まずは、新機能であるUSB HDD録画を試してみた。USB HDDの追加によるテレビ録画機能は、他社製品でも幅広く採用されているが、それとほぼ同様の仕組みと考えていい。つまり、登録したUSB HDDは、基本的にAQUOS専用のHDDとして初期化され、PCなどに接続しても、録画した番組の再生はできない。

ホームメニューの「リンク操作」メニュー内にある「USB HDD」設定。ガイド機能も加わっている

ホームメニューの「リンク操作」メニュー内にある「USB HDD」設定。項目を選ぶと機能を説明するガイド機能が加わっている

未登録のUSB HDDを登録するときは、ここで初期化を行なう

未登録のUSB HDDを登録するときは、ここで初期化を行なう

 USB HDDの登録は最大16台まで可能になっているが、USBハブを使った複数台の同時接続には対応しない。また、録画モードも番組をそのまま録画する「DR」モードのみで、USB HDDに録画した番組を外部に書き出したり、同社のBDレコーダーなどにダビングする機能も持っていない。

初期化を行なうときの確認画面。登録したUSB HDDの台数などはここで確認することができる。初期化の時間は数十秒ほど

初期化するかどうかの確認画面。登録したUSB HDDの台数もここで確認できる。初期化は数十秒ほどで終わる

初期化の際に自動録画機能に割り当てる録画時間を設定する。レコーダーの初期設定のようなものだ

初期化の際に自動録画機能に割り当てる録画時間を設定する。レコーダーの初期設定のようなものだ

 USB HDDの設定や再生などの操作は「リンク操作」から行なう。操作系もファミリンクと統合されており、操作などは「ファミリンク」ボタンでメニューを呼び出して行なうようになっている。

 ファミリンクメニューでは、画面にリモコンボタンを表示させて各種操作が行なえるようになっており、わかりやすい操作になっている。反面、リモコンには、最低限の録画/再生用ボタンしか備えておらず、ダイレクトにリモコンを操って使いたい人にはやや不満を感じる。このあたりの操作感を考えても、AV機器に詳しい人のための機能というよりは、テレビ1台でついでに録画もしたいというライトユーザーに向けた機能と言えそうだ。

使わなくなったUSB HDDの登録解除をする画面。一度登録を解除すると、録画されている番組の再生ができなくなる

使わなくなったUSB HDDの登録解除をする画面。一度登録を解除すると、録画されている番組の再生ができなくなる

USB HDDの電力消費を抑える省エネ設定なども行なえるようになっているのは、シャープらしいポイント

USB HDDの電力消費を抑える省エネ設定があるのは、シャープらしいポイント

 機能的にシンプルな分、操作は簡単。録画予約はEPGで番組を選べば予約画面にすぐ切り替わる。USB HDDが接続されていれば、録画先が「USB HDD録画」となっているので、特に設定を変更する必要もない。

録画予約設定の画面。同社のBDレコなどを接続しているときには、予約方法の項目でUSB HDDとBDレコを選択することもできる

録画予約設定の画面。同社のBDレコなどを接続しているときには、予約方法の項目でUSB HDDとBDレコを選択することもできる

 録画した番組を見るときは、ファミリンクメニューで「録画リスト」を選択する。動画サムネイル付きのリスト画面が表示されるので、見たい番組を選ぶだけで再生が開始される。番組表には録画予約した番組を示すアイコン表示などがないので最初は戸惑うが、予約リストを番組表と一緒に表示することができるので、慣れれば予約番組の確認などで困ることはないだろう。

ファミリンクメニューの画面表示を使ったリモコン。十字キーで操作ボタンを選択して、早送りや巻き戻しなどの操作が行なえる

ファミリンクメニューの画面表示を使ったリモコン(画面右)。十字キーで操作ボタンを選択して、早送りや巻き戻しなどの操作が行なえる

録画済みの番組リスト。番組のサムネイルも動画で表示され、使い勝手はテレビ録画機能付きのモデルと変わらない

録画済みの番組リスト。番組のサムネイルも動画で表示され、使い勝手はテレビ録画機能付きのモデルと変わらない

自動で番組を録画する常連録画設定は後から設定を変えることもできる

自動で番組を録画する「常連録画」の設定は後から設定を変えることもできる

常連番組の番組表示。まるで独立したチャンネルのように、よく見る番組をピックアップして表示される。常連番組を選ぶと自動でチャンネルも切り替わる

常連番組は番組表の左側に、まるで独立したチャンネルのようによく見る番組をピックアップして表示する。常連番組を選ぶと自動でチャンネルも切り替わる

オートチャプター分割の設定。番組本編とCM部分の自動分割には対応しないが、10/15/30分ごとに自動で分割するように設定できる

オートチャプター分割の設定。番組本編とCM部分の自動分割には対応しないが、10/15/30分ごとに自動で分割するように設定できる

 「常連番組」は、ユーザーの視聴履歴などを参照して、よく見る番組を一覧表示するもの。自動録画機能もあり、USB HDDの登録時に「常連番組の録画」を設定しておくと、設定した時間分の、ユーザーが見そうな番組を自動で録画しておいてくれる。

 この機能を設定しておけば、毎週見ている番組などはわざわざ予約しなくても、自動的に録画されるようになる。番組表をチェックして積極的に予約するというよりも、常連番組で自動的に貯まっている番組を見るような使い方がマッチしていると思う。

通常の番組表は9チャンネル表示(左)だが、予約リストを一緒に表示する7チャンネル表示(右)と切り替えが可能。番組表を見ながら予約リストを確認できるのは便利だ

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