奥義その1 Windowsの死角も逃さないデフラグ
さて、ここからいよいよ奥義の紹介に移ろう。まずはWindows標準の機能ではデフラグできないファイルまで処理する「オフラインデフラグ」というワザ。いわば、完璧なデフラグだ。
標準機能で処理できないものは、ずばりWindowsのシステムが利用しているファイル。ファイルに関連する情報を記録するマスターファイルテーブル(MFT)、仮想メモリーとして使われるページファイル、休止状態に作成される「hiberfil.sys」などだ。
「PerfectDisk 11」には、Windowsが起動する前にデフラグできる機能がある。起動ドライブのデフラグ設定をして再起動をすると、黒バックの画面にメッセージが出て処理を開始。デフラグが終了すれば、自動的に再起動してくれる。
ファイルの死角なく処理をする、まさに「完璧なデフラグ」だ。ちなみにデフラグ後の起動時間は約1分。基本のデフラグをしたときよりもさらに短縮されていた。
奥義その2 SSDの書きこみ速度も速くするデフラグ
つづいてはSSD(ソリッドステートドライブ)でもデフラグをするワザだ。
SSDはHDDとはちがい、ディスクやアーム、ヘッドなどがない。そのため、断片化してもファイルの読み出しにはほとんど影響がないのだ。ただし、空き領域が断片化していると書き込み速度が遅くなることがある。
これは特にキャッシュメモリーを搭載していないSSDに起きる現象。そこで空き領域をデフラグすることで、書き込み速度を改善できる。SSDデフラグを試してみたところ、連続書き込み速度が80.54MB/秒から90.07MB/秒に大きく改善された。