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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミク×GSRポルシェ密着レポート 第28回

マモノ大暴れ! ミクポルシェ、SUGO戦決勝は12位完走!

2010年07月27日 21時47分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 撮影●鉄谷康博、編集部

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関係者インタビュー

大橋監督

 予選が終わったときには今日の結果(12位)よりももっと下になっちゃうかも、という不安がチーム全体にありました。だからといって走り方やセットを変えるというのをやっていたら、何を基準にすればいいのかわからなくなってしまう。最終的にフロントを柔らかめにするという、セッティングを採用したんです。でも番場選手もあまり乗ってなかったし、これでいいのか確信が持てなかったんですが、今回、ハンコックチームが参加してなかったので、KTRの方や影山選手からアドバイスをもらうこともでき、「セットは変えて乗り方はこう」と決めたら、今日の午前中のフリー走行でそれが当たって(笑)。だから、昨日予想してたよりは上位だったんですが、フリー走行が終わった時点で期待していた順位よりは下でしたね。

 今回の作戦としては、コンスタントに走りやすいセットでラップタイムを落とさずに長い時間走れば、フレッシュなタイヤで最後に追い上げできるんじゃないかという目論見でした。レース序盤の接触事故があり順位を落としましたが、これもレースなのでしょうがないですね。まだ、佐々木選手はGTもクルマも経験不足で、さらに初めてのファーストドライバーだったので、勉強の一環です。

 レースの内容としては、結果だけ見ると最下位から12位まで上がっていますけど、純粋にオーバーテイクしていったワケではないので、まだまだ課題が残ります。他チームの脱落に助けられて順位を上げるというのは、個人的には好きではないので。受け身のやり方では絶対1位にはなれません。さらに上を目指すのでれば、もっといろいろなことを積極的にやらなければいけません。次戦鈴鹿もいろいろと不確定要素が多いですが、今度は抜いて順位を上げられるような戦いをしたいですね。


番場選手

 4年ぶりのセカンドドライバーは、スターティンググリッドに行くのにホントに気が楽でした(笑)。でも「今回だけ」で考えるなら僕が行ったほうがよかったんでしょうけど、佐々木選手が経験を積むことはチームの今後に影響してきますから、この作戦でよかったと思います。佐々木選手からバトンを受け取ったあとは、タイヤは新品だったので結構アウトラップはイケたと思います。戦闘力もトップグループと遜色なかったんじゃないでしょうか。ただ、接触事故の影響か、若干足回りのアライメントが狂ってたような気もしました。

 セカンドドライバーだったので20周ちょいしか走ってないんですが、率直な感想は「もう終わり?」ですね(笑)。クールスーツも入れずに走ってて、あと5周って言われたときにカラダをクールダウンさせようとスイッチを入れたくらいで。新車もようやくいろんなことが見えてきましたし、自分たちが思うように動かせるようにもっていければと思います。カナードを外した影響はそんなにないですし、リストリクターでパワーを絞られていますが、996に比べたら遅いけど他のクルマに劣るということはないですね。今回も最高速度は上位でしたし。

 次戦の鈴鹿は長距離ですけど、佐々木選手が今回の経験を元にいろいろ考えてくるでしょうし、僕も前回と今回のレースを教訓にしっかり走るつもりなので、いいところ行けますよ、きっと! そういや僕が加入してもう1年ですね。去年の鈴鹿700kmが僕のGT復活の思い出のレースなので、気合い入りますね。


佐々木選手

 まずは、最初に接触してしまい、さらにペナルティーまで食らってしまい、スイマセンでした。でも、ドライブスルー終わって出たらGT300のトップ陣が走ってて、それについて行けたんですよ。「今300のトップはこんなスピードで走ってるのか」と、走ってて楽しかったですね。たぶん前の1台は抜けたと思いますが、そこは周回遅れなので。まだトップを走るには早いと思いますが、結構上のほうとバトルできることがわかりました。

 今日は久々にたくさん走れて、いろいろ勉強できました。スーパー耐久のときはいつもファーストドライバーで、4時間のレースの2時間半を僕が走ったりしてたのですが、あの頃を思い出しましたよ(笑)。そういえば、十勝24時間耐久で12時間乗ったこともあったなあ~。

 そのおかげでクルマにだいぶ慣れてきて、タイムもそれなりに出せたと思うんですけど、やっぱり最初の判断ミスで台無しになっちゃったかなと。たらればになっちゃうんですけど、あれさえなかったら……と今でも悔しいです。負けず嫌いなので(笑)。鈴鹿ではこんな悔しい思いはしたくないですね。

(次ページへ続く)

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