日本通信はSIMロックフリー端末向けにSIMカード「b-mobileSIM」を4月より提供しているが、b-mobileSIMで可能なデータ通信に加えて、音声通話もサポートした「talkingSIM(トーキングシム)」を7月30日より発売する。
talkingSIMはドコモのFOMA網を利用しており、月額基本料は3960円。b-mobileSIMと同様にベストエフォート上下300kbps超のデータ通信が自由に利用できるほか、通話料金の1050円分も月額基本料に含まれている。通話料は21円/30秒。初期手数料として3150円が必要で、契約にはクレジットカードのみの対応である。
なお音声通話も可能ということで、他キャリアからのMNP(モバイルナンバーポータビリティ)による電話番号の引き継ぎも可能だ。キャッチホン(月210円)、留守番電話(月315円)、転送電話、国際ローミングなど、電話としての基本機能も用意されている。
他キャリアの料金と比較すると、たとえばNTTドコモの場合、タイプSSバリュー+パケ・ホーダイダブル(スマートフォン)を利用すると基本使用料は980円(1050円の無料通信料を含む)+パケット料金の上限が5985円(+プロバイダ料金)となる。ただしタイプSSバリューで用いられるバリューコースは新規契約/機種変更時にのみ加入可能で、さらに上記金額は「ひとりでも割50」など2年契約が前提となっている。一方でパケット通信の速度には日本通信のSIMにある制限はない。
一方talkingSIMの月額基本料はb-mobileSIMの2980円に対して、980円のプラスとなる。この金額はNTTドコモ(タイプSSバリュー)の基本使用料と同額同内容にも見えるが、talkingSIMには期間縛りなどはなく、月単位での契約が可能であり、頻繁に契約内容を変更するようなヘビーユーザーにとってはメリットが大きい。料金の比較については、同社のサイトにも詳しく掲載されているので、そちらも参照してほしい。
