逃げなかったし、撫でさせてもくれたけど……微妙?
テーブルの下にやってきたのでしゃがんでカメラを向けると、やっぱり「きょとん」顔。「見たことあるけど誰だっけ、でも一応警戒しとこう」みたいな中途半端な感じ。
飼い主が台所へ向かうと「おやつを貰えるんじゃないか」と目で追う。でも客(我々)も気になる。
ああ微妙。ちなみに「にーに」の大好物はまぐろの刺身。わたしの知る限り、ここまでまぐろ好きな猫はいない。そのため、マグロの切り身が常に冷凍してあって、ときどきちょっとずつあげているんだそうな。
だからZ女史が冷蔵庫に近づくと我慢できないのである。
そんなわけで、怪しい客が近づいても逃げなくなったのでした。よかったよかった。で、最後はまたZ女史の膝の上。
結局、撫でさせてくれたし、逃げなかったし、リベンジは果たせたんだけれども、へちゃーっとした寛いだリラックス顔はしてくれなかったなあ。やっぱり「こいつらがおれをバッグにいれて連れ去った」というダークな記憶が残っているんだろうか。そんなことすっかり忘れていると思うのだけど、気になるところである。
■Amazon.co.jpで購入
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。
*次回は2010年7月30日掲載予定
この連載の記事
-
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ -
第857回
デジカメ
噛んだり、テレビを見たり、眠ったり……うちの黒猫ミルならではの瞬間を狙ってみた -
第856回
デジカメ
望遠に強い「OM SYSTEM OM-1 Mark II」+100-400mmレンズで寝ている猫を“どアップ”で撮影 -
第855回
デジカメ
ロゴが「OM SYSTEM」に変わった「OM-1 Mark II」を持って早速猫撮影へ -
第854回
デジカメ
カシオとオリンパスの約10年前のハイエンドコンデジをポケットに入れて猫撮影に出かけた - この連載の一覧へ