プラズマ方式でクリアな3D映像を再現するパナソニック
ここでは実践的に各社の3Dテレビを詳しく紹介していこう。1番手はパナソニック。他社との最大の違いは、プラズマテレビだということ。プラズマと液晶という違いは3Dでも同じようにある。むしろ、はっきりと違いが出ると言ってもいい。
最上位シリーズとなる「VT2」シリーズが3Dテレビとなっており、それ以外のシリーズは3D非対応。商品ラインナップは以下の通りだが、サイズバリエーションはかなり充実している。3Dメガネは1個付属で、別売で購入する場合はおよそ1万円。
VIERA VT2シリーズ | ||
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機種名 | (予想)実売価格 | 発売日 |
TH-P65VT2 | 70万円前後 | 発売中 |
TH-P58VT2 | 57万円前後 | 発売中 |
TH-P54VT2 | 53万円前後 | 発売中 |
TH-P50VT2 | 38万円前後 | 発売中 |
TH-P46VT2 | 35万円前後 | 7月下旬 |
TH-P42VT2 | 30万円前後 | 7月下旬 |
製品についての詳しいレビューは以前の記事を参照してもらうとして、ここでは3D方式の特徴を紹介しよう。プラズマテレビはもともと動画応答性に優れているという特徴があるが、左右両方の映像を表示するには毎秒120コマの表示が必要になり、より高速な表示が求められる。
プラズマの場合、問題となったのは点灯した画素の光が残ってしまう「残光」。残光により映像が残ってしまうということは、右目と左目の映像が混ざってしまうことを意味し、右目だけで見るべき映像に左目用の映像が混ざり、映像がブレて見えてしまう「クロストーク」の原因となる。3D映像の立体的な表現も阻害される。
これを解消するため、新「高密度蛍光体」や新発光制御などの技術を盛り込み、残光時間を従来比の約1/3に短縮した。
付属する3Dメガネは63gという軽量設計が特徴で、テンプル(つる)の部分に柔らかい樹脂素材を使用することで、顔にぴったりとフィットするようになっている。さらに、ノーズパッドを大小2種類用意し、装着位置も変えられるため年齢や性別を問わず使いやすくフィットさせることができる。
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