それから日本語の推測変換モードも使っています。出張でメールの返事が遅くなったときや、講演が重なってスケジュールが確保できないときなど、似たような文面を続けて書くときがある。専用のテンプレートを作っておくのもひとつの方法ですが、それでは味気ないし、ふたつのウィンドウを切り替えてコピー&ペーストするのも面倒でしょう。ATOKなら「shift」+「control」+「I」キーで推測変換モードを有効にすれば、よく使うフレーズをすぐに呼び出せますからね。ただし最初から文章を書くときは、同じフレーズの繰り返しを避けたいのでモードはオフにしています。この作業が車のギアをシフトチェンジするような感覚で楽しいんですよ。
あと、ちょっとしたことですが、私はひらがなモードなのに英数モードのつもりで英字を入力してしまうことが多いんです。そのとき「英数」キーの二度押しで英字に変換し直せるようになったので助かってます。
あらゆる場面で活躍する新機能
ATOK 2010で新しく搭載された「アドレスブック」との連携機能は、メールの文章に連絡先を入力する際に便利ですね。もちろん、僕はiPhoneのアドレスデータを同期しているので、目的の電話番号やメールアドレスを素早く呼び出せます。iTunesとの連携に関しては、iTunes内の曲名やアーティストをスムーズに入力できるから、音楽系SNSを利用しているユーザーは重宝するんじゃないでしょうか。
新機能と言えば、海外の方とTwitterやメールでやり取りする際には「8カ国語Web翻訳変換」も使っています。スペイン/フランス/ドイツ語などは、しばらく使ってないと単語を忘れてしまうんですよ。もちろん、翻訳した長文をそのまま流用しちゃうと、完璧なコミュニケーションは難しいとは思います。ですから、ある程度その国の言葉を理解した人が辞書代わりに使うのがお勧めですね。
当然、英語の「推測候補モード」も活用していますよ。入力作業を短縮できるうえ、スペルミスの防止にもつながりますからね。
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