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3D対応や背景ぼかしモードなど新機能てんこ盛り!

多機能に生まれ変わったソニー「DSC-WX5」

2010年07月22日 12時00分更新

文● 周防克弥

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「おまかせオート」とは別に用意される
「プレミアムおまかせオート」

モードダイヤルの緑のカメラマークが「おまかせオート」、その上の金色のカメラマークが「プレミアムおまかせオート」だ

モードダイヤルの緑のカメラマークが「おまかせオート」、その上の金色のカメラマークが「プレミアムおまかせオート」だ

 撮影モードには新たに「プレミアムおまかせオート」が搭載された。従来の「おまかせオート」とは別に用意されており、機能が進化している。

 おまかせオートでも、シーン毎にカメラが自動的に認識して適切な設定を行なってくれたが、プレミアムおまかせオートではさらに自動的に画像合成までも行なってくれる。夜景や逆光時に複数枚の写真を高速に連写して、適切な明るさになるように画像を合成してくれるので、「手持ち夜景モード」や「逆光補正HDR機能」といった機能に意図的に切り替える必要がない。

 ただし、プレミアムおまかせオートにしてると明るい普通のシーンでも連写して合成を行なうことがあり、合成している間は数秒間、操作ができなくなってしまう。夜景や逆光時はプレミアムおまかせオートで、昼間の撮影やどんどん写真を撮りたい場合はおまかせオートで、というように使い分けするといいだろう。

「プレミアムおまかせオート」で撮影したサンプル。自動的に手持ち夜景モードになり、高速に連写し、合成処理を行なってくれている

「プレミアムおまかせオート」で撮影したサンプル。自動的に手持ち夜景モードになり、高速に連写し、合成処理を行なってくれている

 また新たに「背景ぼかし」も撮影モードに追加された。一眼レフのように大型の素子を採用していないため、物理的に背景をぼかすことはコンデジでは難しい。しかしWX5では画像処理を行なうことで背景をぼかしている。

 具体的には、一度のシャッターで高速に2枚連写して被写体の距離を検出し、背景部分にぼかしの処理を行なっている。ピントの合った画像と合ってない画像の合成を行なうのではなく、デジタル処理で背景と思われる部分を処理しているそうだ。


背景ぼかし撮影サンプル

左がプログラムオートで右が背景ぼかしモード。メインの被写体の花も若干ながらぼけた感じになっているが、背景は自然にぼけている

同じく左がプログラムオートで右が背景ぼかしモード。ある程度背景がぼけていると、より効果的な結果が得られる。全体的にピントが合いそうなシーンでは合成に失敗することもあった

 目玉機能でもある3D機能は「3Dスイングパノラマ」と「スイングマルチアングル」の2つ。共に従来から備わるスイングパノラマ機能を利用したもので、スイングパノラマ撮影時にカメラの位置が動くのを利用し、移動した分を左右の眼の視差に見立てる。これにより、あたかも2つのレンズで撮影したような効果を得て、左右の眼の位置に見立てたフレームを切り出し、擬似的に3D化させる。

 「3Dスイングパノラマ」は先だって「α NEX」シリーズでアップデートされた機能とほぼ同じ機能で、3D対応ハイビジョンテレビ等に出力して画像を楽しむものだ。

 もう一方の「スイングマルチアングル」は、本体の背面液晶で疑似的に3D画像を楽しむことができる機能。画像を表示しているときにWX5の本体を左右に傾けることで、画像のアングルが変わる。



 上の動画はスイングマルチアングルの効果を動画で撮影したものだ。撮影時にはスイングパノラマのようにカメラを振る必要があるのと、奥行きがある場面を撮らないと結果が判りにくくなる。なのでなかなか良い結果になるように撮るのは難しいが、メガネや専用の出力装置(3Dテレビ等)がなくても気軽に3D画像を楽しむことができる。


スイングパノラマの撮影サンプル

ワイド設定

ワイド設定

標準設定

標準設定

 最近は見慣れてきた機能だが迫力は十分だ。NEXの同機能よりも自然につながっている。またNEXでは盛大なシャッター音で連写するのでちょっと人目が気になるが、WX5ではほとんど無音に近い状態で連写できる。

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