設置や接続、設定のやりやすさは国産モデル以上!
スピーカーが5本にサブウーファー、コンソールで構成されるシステムというと、接続もたいへんだろうと思われそうだが、予想に反してかなり簡単だった。一番大変だったのはそれぞれを箱から出す作業くらいで、あとはそれぞれのサイズも小さいので、設置はまったく簡単。
コンソールとスピーカーケーブルは端子がそれぞれ色分けされているので、同じ色のケーブルと端子をつなぐだけ、スピーカーとの接続もコネクター式なのでカチッとはめるだけだ。ケーブルの色分けなどの工夫は、国産のモデルでも採用しているが、専用ケーブルに着脱が簡単なコネクター式とするなどの充実度では国産モデルはかなわない。なぜなら、国産モデルはエントリー層に向けたモデルが多いため、そこまでコストをかけられないからだ。
接続が終わり、電源を入れる。ここで自動的に新機能の自動セットアップ機能「Unifyテクノロジー」による初期設定がスタートする。これが極めて簡単かつ至れり尽くせりの親切仕様なのだ。
初期設定では、まずスピーカーなどが正しく接続されているかどうかのチェックからはじまるが、これがすべてGUIによるステップ・バイ・ステップで行なわれる。もちろん日本語表示(英語表示も選択可能)。安価な海外製品の日本語表示には、日本語フォントの質が悪く、読みづらいものもあるのだが、本機の場合はきれいなゴシック体のフォントが使われ、比較的小さめの文字表示ながらジャギーも目立たず読みやすい。
基本的に言葉による説明に加え、イメージイラストと操作に使うリモコンのボタンを表示するスタイルで設定は進むのだが、国内製品のように子供っぽいイラストが使われることもなく、イメージ写真がカッコイイ。こういったセンスは日本の家電製品にはほとんど見られないし、逆にここまで親切なガイドは海外製品では珍しい。海外ブランドで価格も高価なボーズが日本で人気が高いのもこうした理由が大きいだろう。
スピーカー接続のテストが終わると、そのまま「ADAPTiQ」による自動音場補正に移行する。ちなみに初期設定では、この後も接続したBDレコなどの操作設定など多岐に渡っている。初期設定としてはかなり時間がかかるが、これから説明する主な内容を知れば、それも納得してもらえるはず。
自動音場補正は基本的には国内メーカーのホームシアター機器やAVアンプが採用しているものと同じ考え方で、測定用マイクとテストトーンを使って各スピーカーの距離や音量、部屋の環境による音色の補正などを行なう。
ユニークなのは、測定用マイクがヘッドセット型になっていて、測定をユーザーが頭に装着した状態で行なう点。測定中はじっとしていなければならないが、ひとつひとつの測定は数十秒で行なわれるので、それほど苦痛ではない。視聴位置を変えて5ヵ所で測定をしたら、音場補正は完了だ。
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