1080pの動画も編集できるが……
では、早速試してみよう。動画編集を起動するには、XMBの「ビデオ」から「ビデオ編集&アップロード」を選ぶ。これで「新しいビデオの作成」を選ぶと、動画編集用インターフェイスに切り換わる。
まず始めに行なうのは編集する動画の選択。「追加」ボタンを選ぶと、すでにPS3内に保存されている動画が一覧表示されるので、編集したい動画を選んでいく。なお複数動画の取り込みも可能だ。
取り込みが終わると、編集画面が表示される。利用できるのは、映像の指定した部分を消去する「A-B消去」、文字を映像に挿入する「テキスト」、元の素材の指定範囲のスピードを変える「再生速度」、そして、音楽を付加する「BGM」の4つの機能だ。
まずA-B消去は、取り込んだ素材となる映像を1本の映像と見なして、不要部分をカットしていく。ここで注意したいのは、素材の順番は変えられないということ。基本的に取り込んだ順番に映像が統合され、編集時に順番を変更することはできない。このため、取り込み時に最終的なアウトプットをある程度イメージしておく必要がある。
A-B消去の操作は極めて単純で、十字キーの左右でA点を決めた後に○ボタンを押し、さらにB点まで動かした後、○ボタンで決定する。不要なシーンをすべて指定した後、「OK」を選ぶと最終結果に反映される。
タイトル文字などを入れる文字編集の操作もシンプルだ。やはり十字キーの左右でテキストを入れたい位置を選択し、○ボタンを押すとソフトウェアキーボードが表示されるので、映像上に重ね合わせるテキストを入力すればよい。テキストの表示位置や大きさを変えられるほか、文字色や影の色などのスタイルの変更もできる。
遊べるのが表示速度の変更で、いわゆるスローモーション映像を作成できる。細かな速度指定には対応しておらず、標準のほか、0.5倍と2倍の選択肢しかないが、ちょっとアクセントを入れたい、あるいは特定の瞬間をじっくり見せたいといった場面で0.5倍が選べるのは何かと便利だ。特に運動会を撮影したビデオを編集したいといった場面では、なかなか有効に利用できる気がする。
最後のBGMは、あらかじめ用意された16曲のうち、いずれかを選択したBGMが映像に付加されるというもの。用意されたBGMはノリのいいものから落ち着いた楽曲まで幅広いが、複数の曲を選ぶことはできず、またオリジナルの曲を追加することもできないなど、自由度はかなり低い。
編集が完了したらアップロード、もしくは保存を選ぶ。今回編集した1分間の動画をYouTubeにアップロードしてみたところ、光回線で約5分かかった(回線のスピードにもよるが)。
またアップロードされた動画を見ると、素材は1080pの映像を利用したが、アップロードされた編集済みの映像は480pとなっている。ちなみにPS3に保存した場合の解像度も480pで、できれば素材の解像度を活かして保存してほしかったところだ。
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