このページの本文へ

最新パーツ性能チェック 第95回

CORSAIR製SSDを破壊! 限界性能は軍事並み!?【前編】

2010年07月19日 12時00分更新

文● 藤山 哲人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

振動のない状態でSSDに1000回書き込みテスト!

 電源を入れただけで機械的な振動が発生したHDDだが、当然ながらSSDはビビリもしない。音もしないし、ニオイもしない。味ならあるかも?

SSDの電源を入れた状態でGセンサーで測定。左からディスクの上下、左右、前後の揺れ

 それもそのはず、中を見りゃこんなんだもん。

SSDの中身はただの半導体メモリー。USBメモリーに入ってるメモリーがたくさんと、でっかい容量をさばけるコントローラが鎮座してるのみ

 機械的なパーツは一切なし! っつーか壊れるトコないっしょ!

 理論上は電子の速さで読み書きができ、壊れるトコがないのがSSDなのだ!

 一方、HDDの中身はこんな感じ。

メカメカしくてカッコイイ! 写真はテスト対象とは別のディスク

 っつーか壊れ処満載!って感じだ。機械的なタイムラグがあり、出モノ腫れモノを触るように扱わなきゃならないのがHDDだ。

読み書き中のHDDの挙動と音

 なんか実験をやる前から結果を見ちゃった気もするけど、SSDも同様にしてテストしたところ、9分18秒で終了。

2010/07/14 2:03:32 Phase 1 書き込み開始 D:\HDD_TEST\FF_0000000001.BIN
2010/07/14 2:03:32 Phase 1 書き込み終了 78ms (Transfer Rate 2,051Byte/Sec)
2010/07/14 2:03:32 Phase 1 削除開始 D:\HDD_TEST\FF_0000000001.BIN
2010/07/14 2:03:32 Phase 1 削除終了

2010/07/14 2:03:32 Phase 2 書き込み開始 D:\HDD_TEST\00_0000000002.BIN
2010/07/14 2:03:33 Phase 2 書き込み終了 94ms (Transfer Rate 1,702Byte/Sec)
2010/07/14 2:03:33 Phase 2 削除開始 D:\HDD_TEST\00_0000000002.BIN
2010/07/14 2:03:33 Phase 2 削除終了
        :
        :
        :
2010/07/14 2:12:50 Phase 1000 書き込み開始 D:\HDD_TEST\00_0000001000.BIN
2010/07/14 2:12:50 Phase 1000 書き込み終了 31ms (Transfer Rate 5,161Byte/Sec)

 振動のない状態での読み書きは、SSDとHDDともにキャッシュが効いて大差ない結果となった。

どう見ても優勢なSSDに振動を加えて読み書きテスト!

 SSDはHDDに比べ軽いので、起震装置にかけたときの波形がかなり違っている。

左からSSDの上下、左右、前後の振動

 どうやら台座の上にある硬いバネを押し込むだけの力がなく、壁に何度もブチ当たってる感じだ。上下には-7G~8G、左右には-7G~5G、前後には-6G~5Gぐらいがかかっている。

Gの向きは写真の通り

 上下にしかバネを入れていないのに、前後、左右に-7G~5Gもかかっているのにはちょっとビックリ。想定外だが、色んな方向からGがかかっていた方が実験には最適! これでいいのだ!

実験風景(笑)。イイ感じにブレまくってるが、だいたい上下に2cm程振動している

 こんなに激しい振動で使うヤツはイネー!

 というぐらい過酷な振動だ。っていうか、ラッチつきの電源コネクタとS-ATAケーブルを使わないと、ディスクより前にケーブルが外れちまう!
 先と同様に10Mバイトのファイルを1000回コピーする実験を行なった結果は、次の通りだ。

2010/07/14 2:18:45 Phase 1 書き込み開始 D:\HDD_TEST\FF_0000000001.BIN
2010/07/14 2:18:45 Phase 1 書き込み終了 47ms (Transfer Rate 3,404Byte/Sec)
2010/07/14 2:18:45 Phase 1 削除開始 D:\HDD_TEST\FF_0000000001.BIN
2010/07/14 2:18:45 Phase 1 削除終了

2010/07/14 2:18:45 Phase 2 書き込み開始 D:\HDD_TEST\00_0000000002.BIN
2010/07/14 2:18:46 Phase 2 書き込み終了 31ms (Transfer Rate 5,161Byte/Sec)
2010/07/14 2:18:46 Phase 2 削除開始 D:\HDD_TEST\00_0000000002.BIN
2010/07/14 2:18:46 Phase 2 削除終了
        :
        :
        :
2010/07/14 2:28:05 Phase 1000 書き込み開始 D:\HDD_TEST\00_0000001000.BIN
2010/07/14 2:28:05 Phase 1000 書き込み終了 31ms (Transfer Rate 5,161Byte/Sec)

 テストにかかった時間は9分20秒なので、これだけ揺れようが機能になんら影響することがなかった。iPodとか携帯のソリッドオーディオが針飛びしたなんて話聞かないから、当然の結果と言えるが、さすがソリッドステートだ。

(次ページへ続く)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中