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ニーズのあるところ、カスタマイズの種あり

サポート・ソリューションのBTO化に取り組むデル

2010年07月20日 09時00分更新

文● 小林 久/TECH.ASCII.jp編集部

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ライセンス管理のグレーゾーンに頭を悩ませる必要もない

── サービスの面でも“BTOのデル”の持ち味が存分に発揮されているという印象ですが、国内のベンダーでここまで対応できるところはまだまだ少ないという認識でしょうか。

垂見 「そうですね。デルは工場を持っていてそこにイメージを書ける社員 がいる。ビデオカードを変えてほしいとか、うちはUSBを16本ほしいんだなんていうユーザーさんがいらっしゃれば、そういうのも全部やらせていただく。お客様と直接お話できる強みというのはあるかなと思います」

松原 「徹底したBTOモデルが工場のプロセスとして浸透しているので、簡単に対応できる。ここはほかのベンダーさんにはできない強みではないでしょうか」

垂見 「PCメーカーと言っても、やはり製造業ですから、カスタマイズと言っても、まず最初に何百台か作っておいて、それを簡単な手直しをしながら出していくという流れが、まだまだ世の中の主流です。。一方で私どもは1台からちょこちょこ、ちょこちょこ作っていけますので、急な仕様変更にも迅速に対応できます。

 まだあまり知られていないサービスではあるのですが、デルは大きなストレージ領域を、プライベートクラウドに近い形で用意していて、特定のユーザーだけがアクセスできるようにしています。ここにアスキーさんなら、アスキーさんが使う企業OSのイメージ(ゴールデンイメージなどと呼んでいますが)を預けられるようになっていて、セキュリティーパッチなど細かな手直しすると、以降はそれが反映される仕組みになっています」

松原 「Image Directというサービスです。イメージそのものを我々のホストしているサーバーに保存しておけば、次のPC納入時には我々の工場でインプリしたものを提供できる、と」

垂見 「これもPCの作り置きがないからできるという面がありますね。作り置いたPCをカスタマイズするとなると、書いたイメージを全部消してもう一度入れ直す作業が必要になりますし、結果として、工数・労力・障害などコストに跳ね返る要素が発生してしまいますので」

松原 「またライセンス管理という面でも、これは有利です。基本的に、マイクロソフトのOEMのライセンスでは、イメージを勝手にお客様のサイトに展開できない約束になっています。

 しかし現場ではイメージングツールなどを使いながら、無理やり融通させている。それぞれの個別イメージだからと……これはライセンス違反?などと不安を抱えながら作業しているかと思います。しかしCFIに関しては、我々はOEMのベンダーで、かつ我々の工場でイメージを展開している。ライセンス違反にはならないです」

垂見 「これは実はとても大きな話ですね。松原の言うように、日本ではイメージングツールでまずグローバルなイメージを作って展開したうえで、最後にマシンごとにID番号を合わせるようなやり方が一般的になっています。日本の多数の大企業法人はこの手でやっているので、これを禁止してしまうと仕事にならない。そのため、マイクロソフトもハッキリとNoとは言っていないのですが、本来論ではどうかと」

松原 「現在マイクロソフトは、Windows 7にボリュームライセンスを推奨していますよね。これはマスターイメージを展開するなど、PCライフサイクル管理を重視する企業向けのライセンス──Windows 7 Enterpriseを戦略的に推進していることだと思うのですが、いずれにしてもデルのサービスを利用することで、コンプライアンスを遵守し、内部統制を図りながら目に見える形でのコスト削減のシナリオが作れると信じています」

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