このページの本文へ

「卓上メモ マメモ」「デジタル名刺ホルダー ピットレック」

キングジムのデジタル文房具 二製品を徹底レビュー

2010年07月13日 14時00分更新

文● 林 佑樹、撮影●篠原孝志(パシャ)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

重量約85gという軽さに加えて、操作ボタンがすべて右端に集まっているので操作性は極めて高い

 名刺登録までの操作ステップは多いのだが、ハードウェアUIがとても優れており、携帯ゲーム機っぽい操作感だ(持ち方も必然的に携帯ゲーム機のような持ち方になる)。

 なお、取り込んだデータはすべてmicroSDカードに保存するので、パソコンとの連携操作ができそうだと思い、microSDカード内のデータを見たところ、「.nc」という拡張子で保存されていた。この拡張子、NC工作機用のものではなく、キングジムの独自規格のようで、Name Cardの略称と思われる。

 これは事実上「ピットレック」専用規格のようで、エクセルなどにデータを展開することはできない。大量の名刺データを応用できないのはちょっと惜しい気がするものの、キングジムの説明では、個人情報保護の観点からあえてこのような仕様にしたとのこと。


名刺管理機能はとても豊富

 さて、名刺を保存したら、まずはスター付与か倉庫へ移動かを選ぶ。スターはフィルタリング機能で、任意で作成したしおりを後から付与することもできる。倉庫は未分別もしくは検索する必要がない名刺といったところで、表示・非表示の設定が可能だ。

 詳細登録ではマイリストやしおり、メモなどの登録が行なえる。また、裏面画像の登録もできるので、名刺裏にもデータのある名刺もOKだ。

撮影した名刺を登録するときには、フィルタリング機能としてスターを付与するか、倉庫へ移動かを選べる

使用頻度の少ない名刺は倉庫行きにすれば検索結果に出ない

 保存された名刺データは、会社名、氏名、閲覧履歴、登録日、マイリストの5パターンで整理される。マイリストは取引先や特定グループを自分で作成することができ、最大120グループまで登録可能だ。

業界ごとにリスト作成など、マイリスト作成もできる

登録順や閲覧履歴の順でも確認可能

 名刺の検索についても経路が豊富で、会社名、氏名、閲覧履歴、登録日、マイリスト、キーワードから検索できるため、検索効率は極めて高い。キーワード検索は、ちょうどGoogleで検索範囲をウェブ、画像、動画などから選ぶような按配で、会社名、指名、閲覧履歴、登録日、マイリストに登録されている文字情報から該当するものが表示される仕組み。

検索は検索対象での絞り込みや、キーワードから行える。ひらがなだけでなく、カタカナ、英数での検索も可能だ

入力時は写真のようなインターフェイスとなる。予測変換機能もアリ

 複数の名刺を横断的に確認していけないという点だけが気になるが、そのほかはアナログの名刺ホルダーから「あの人の名刺はどこだ?」と探すよりも効率がよく、ストレスを感じさせないインターフェイスだ。

 このあたりの流れはパソコン用の名刺管理ソフトとほとんど同じで、すでに利用している人なら戸惑うことはないだろう。出先で電話をしながら片手でスイスイっと名刺を探せる使い勝手の良さは、ぜひ体験してもらいたい。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン