撮影→即OCR! デジタル名刺ホルダー「ピットレック」
「ピットレック」は名刺を内蔵デジタルカメラで撮影して管理するという、いわばデジタル名刺ホルダー。外部とのやり取りが多い人のなかには、いただいた名刺をファイリング後、タグを付けて管理したり、あまりに膨大になってしまったため、スキャンして電子化に踏み切っているのではないだろうか。
ただ、名刺を持ち運ぶとなるとその数は制限されるため、出先で「Aさんの肩書きなんだっけ?」「Bさんの所属部署どこ……?」などという事態に直面しやすい。では、数千枚の名刺を小さな端末に入れて持ち運べるのなら……というニーズに応えるのがこの「ピットレック」だ。
まずは外観からチェックしていこう。本体サイズは約120mm×60mm×13mm(幅×奥行×厚み)で、横長の名刺といったサイズだ。重量は85gと極めて軽く、内ポケットや鞄のスリットに忍ばせておくに適している。
カラーはソリッドブラックのみとなっているが、「ピットレック」専用ケースには、本革タイプ(8400円)、ブルー/ブラック/オレンジ(各3780円)が用意されているため、見た目の演出もできる。
読み込んだ名刺を表示する液晶は、3.5インチワイドTFTカラーLCD(解像度は400ドット×240ドット)となっている。実質的な表示サイズは横75mm×44mmで、標準的な名刺サイズの90mm×55mmよりもふたまわりほど小さい。
気になる登録可能な名刺の枚数だが、付属のmicroSDカード(2GB)では1800~2000枚も登録できてしまう。またmicroSDHCカード(16GB)を利用した場合は、最大の9999枚となる。2GBでも十分といえそうだが、さらに多くの人と会うという人であれば、microSDHCカード(16GB)を最初に買っておけば安心だ。
なおバッテリー駆動時間は明記されていないが、ときどき名刺をチェックしたり、取り込んだりという扱いなら、6時間ほど動作する模様。充電は専用アダプターもしくは、USB経由で充電可能だ。ただし説明書ではUSBでの充電は明記されていない。これは要求電力によるものと思えるが、Windows機(デスクトップ・ノート)での充電を確認している。
名刺を「セット→撮影→登録」の流れはスムーズ
いただいた名刺を「ピットレック」に取り込むまでの流れはとてもスムーズだ。本体左端にある名刺クリッパーに横向きでセットして、本体側面にあるCAMERAキーをスライドさせると、カメラが顔を出す。すると液晶画面の表示がカメラモードになるので、そのときにMENUキーを押せば撮影される。
次にOCRで名前と会社名が自動的に読み込まれ、データの修正や追加データを入力して、グループ分けなどをして登録……というのが、名刺1枚を登録するまでの流れだ。