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割安で、不満も解消、3台から始めるボリュームライセンス

Office導入の不安を解消するOVSとは?

2010年07月26日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp編集部

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覚えておきたい、ボリュームライセンス

 6月に発売されたMicrosoft Office 2010。導入を検討している企業や個人も少なくないだろう。個人や数人の事業所などで、Office 2010を購入する方法としては、大きく二つ。

  1. Office 2010がプレインストールされたマシンを買う
  2. 量販店やネット通販などで、Office 2010のパッケージを買う

といったあたりが、ごくごく一般的な方法だろう。

 しかし、会社で何台もPCを保有しており、Office 2010のライセンスがひとつでは足りないというユーザーには、より有利な選択肢がある。ボリュームライセンスである。

表1 Office 2010の主な購入方法
パッケージ 量販店などで売られているDVD。基本1パッケージ1ライセンスだが、アンインストールすれば別のPCでも利用できる。
OEM (PIPC) プレインストールのみで提供されるライセンス。そのマシンだけで利用でき、PCを買い換えた場合などは失効する。
ボリュームライセンス ライセンスだけを販売。3ライセンス以上から契約できる。たくさんのPCで使うなら価格も割安。複数の契約方法がある。

 ボリュームライセンスは、基本的に個人ではなく企業をターゲットにしており、提供も販売パートナー経由となる。そのため、個人のユーザーにはあまりなじみがないものかもしれない。しかし、「License Center」関連サイト)など、オンラインでの購入も可能で、うまく活用すれば、個人事務所やSOHOといった小規模な導入でも十分にうまみがある。

 ボリューム=量という言葉から、大規模な導入をイメージしてしまうかもしれないが、実際には3ライセンスからの購入が可能。パッケージ版との違いは、ソフトを収録するメディア(DVD-ROMなど)やマニュアルなどを省き、利用権(ライセンス)だけを購入する仕組みをとっている点だ。

 他のマイクロソフト製品のビジネス向け製品をボリュームライセンスで購入することで、割引を受けられたり、後述するソフトウェアアシュアランス(SA)のような各種特典をオプションで導入することができる。


プレインストールのOfficeはPCが壊れたらおしまい

 また、資産の有効活用という面でも、ボリュームライセンスは有利だ。

 プレインストールで入手したOffice 2010のライセンス(PIPCやOEM)は、基本的にそのマシンだけでしか利用できないため、故障などで買い替えたマシンを買い換えた際でも、ライセンスの流用はできない。

 もちろんパッケージ版のOffice 2010でも、(同時使用しなければ)別のマシンにインストールし直して使うことができる。とはいえ、複数台で使うならボリュームライセンスのほうが割安だし、PCを短期間に入れ替える場合でも、すでに購入してあるOffice 2010の資産を活かせるので、資産管理上有利と言える。

 また、ソフトウェアのダウンロード・ライセンスキーなどの情報は、Volume License Service Center(VLSC)と呼ばれるウェブサイトで一括管理でき、現在稼働中のライセンス数の把握なども容易だ。数十人規模の会社では選任のIT担当が置かれていることはまだまだ少ない。一方で、適切なライセンス管理は求められる。こういった負荷を下げる上でも有効だろう。

 ボリュームライセンスには、年次支払いタイプ=サブスクリプション契約のオプションも用意されている。永続ライセンスは一度購入すれば、ずっとそのライセンスを利用できるが、ライセンスを購入したものの、人員減などで結局使わなかった場合、その経費は無駄になる。サブスクリプション契約であれば、毎年必要な数のライセンス使用料だけを支払う仕組みなので、短期間で人員が増減する中堅企業などでは特に有利な選択と言えるだろう。

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