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iPhoneにも配信できるWindows Home Server機がHPから

2010年07月13日 11時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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HP MediaSmart Server EX490

HP MediaSmart Server EX490

 日本ヒューレット・パッカードは13日、Windows Home Serverを搭載したホームサーバー製品「HP MediaSmart Server EX490」(以下EX490)を発表した。

 EX490はコンパクトなデザインの筐体に、Celeron 450(2.20GHz)をベースとしたマザーボードと4台分の3.5インチHDDベイを搭載するホームサーバーである。OSはWindows Home Serverを採用し、それにHP独自のアプリケーションを組み合わせた構成となっている。

 ストレージは1TB HDDを1台内蔵しており、HDDを3台さらに内蔵可能となっている。また、本体背面にeSATAポート×1とUSBポート×4を備えているので、外付けHDDによるストレージ拡張も可能だ。有線LANポートは10/100/1000BASE-T対応を1ポート備える。

 最大の特徴は独自のアドインアプリケーションによってコンテンツ管理・配信機能を強化している点にある。まずコンテンツ管理アドイン「HP Media Collector」では、写真やビデオ、音楽を家庭内のパソコンから簡単にEX490側にコピーして管理できる。EX490内のコンテンツは、アドイン「HP Media Streamer」によって、家庭内のパソコンやプレイステーション3、Xbox 360などに配信できるほか、リモートアクセス経由で外部から再生することも可能だ。さらにiPhone用のDLNAクライアントアプリ「HP MediaSmart Server iStream」をiTunesにて無料配信しており、これを使えばiPhoneからのアクセスも可能である。

EX490のリモート管理画面

EX490のリモート管理画面。「HP~」の名前があるのが独自のアプリケーション

HP Video Converter

保存されたビデオファイルをサーバー内で自動変換する「HP Video Converter」。グラフィカルでわかりやすい

HP Media Streamer

「HP Media Streamer」でサーバー内の写真をウェブブラウザーから表示している様子

 iTunesサーバー機能も備えるほか、保存されたビデオファイルを再生したいクライアントに合わせた形式に自動変換するアドイン「HP Video Converter」も備えるなど、非常に多機能なWindows Home Server機となっている。

 販売はHPの直販サイト「HP DirectPlus」にて行なう。価格は4万9980円。発売は7月下旬の予定。

 なお、EX490と同じ筐体とほぼ同様のハード/ソフトウェアを備えたSOHO向けサーバー製品として、「HP StorageWorks X510 Data Vault」が販売されている。EX490とX510の主な違いとしては、CPUはX510の方が高速で(Pentium E5200 2.50GHz)、内蔵HDDが1TB×2または1.5TB×2の構成になっている程度である。価格もその分X510の方がやや高い(7万1400円から)。

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