YouTubeの映像も3Dで楽しめる
NEC VALUESTAR VN790/BS
富士通「FH550/3AM」と同じく、液晶一体型のデスクトップ機として登場したのがNECの「VALUESTAR VN790/BS」だ。3D表示も同じく偏光フィルター方式となっている。
メガネは富士通製より若干軽い185gで、メガネ自体のフィット感もよい。偏光フィルター方式に共通しているのか、本製品も液晶から約1m離れないと、3Dの効果が良好に得ることができない。視野角についてもFH550/3AMと同様で、差は感じられなかった。
しかし、ソフトウェアの構成が異なっており、楽しめる3D機能の内容も若干違う。
本機では、YouTubeの3D動画の視聴に対応しており、YouTubeの画面で3D設定を「Row interleave1(alphatest)」とすることで、映像が偏 光フィルター方式に変換されるため、メガネを通して立体的に見ることができる。
また、FinePix W1で撮影した動画を再生できる「DigitalVideo3D PlayerLE」をプリインストール。ハードウェアで有名なアイ・オー・データ機器製の3D再生ソフトだ(なぜアイ・オーが3D用ソフトを作っているかは次回解説する)。
偏光フィルターを通すと限られた光しか通過しないため、どうしても動画全体が暗くなるが、これを改善する「明るく表示」モードを搭載。暗い映像の場合はこの機能があると便利だ。
3D表現は、奥行き感が良好だが、細かいディテール部分にくし型ノイズが発生する場合がある。
3D写真をスライドショーで表示できる「DigiCame3D ViewerLE」。FinePix W1で撮影した写真を、スライドショーや同時に撮影した2Dの写真と並べて表示することができる。
3Dのみで表示するよりも、2D写真と比べる方が3Dの効果をより実感できた。また、2D写真を擬似的に3D変換しながらスライドショーで表示することも可能だ。
3Dカメラを持っていない場合などは、このソフトで疑似3Dを楽しむのもいいだろう。コンパクトデジカメで撮影した写真よりも被写界深度の深い一眼レフデジカメで撮影した写真のほうがより効果を確認できた。
もちろん、本機にも3D対応BDとDVDを3D変換して視聴できる「PowerDVD」がプリインストールされている。こちらはバージョン10となっているが、3Dの効果や見え方などは富士通のものと大きな差はない。偏光フィルター方式では、アクティブシャッター方式と違い、ウインドウモードでもDVDの3D変換ができるのが嬉しいところだ。
VN790/BSの主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i5-450M(2.40GHz、TB時2.66GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics(CPU内蔵) |
ディスプレー | 20型ワイド(1600×900ドット) |
HDD | 1TB |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n |
本体サイズ/重量 | 幅490×奥行き169×高さ362mm/約8.6kg |
OS | Windows 7 Home Premium(64bit) |
実売価格 | 21万5000円前後 |
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