アクティブシャッター方式で迫力のある3Dを!
東芝「dynabook TX/98MBL」
15.6型ワイド液晶を搭載した大型ノート。3Dはアクティブシャッター方式で、前述でも触れたがNVIDIAの「3D Vision」を採用する。また、アクティブシャッター方式に対応させるために、120Hz対応の液晶ディスプレーを搭載している。
3Dを使用する場合、手のひらサイズの台形をした3Dメガネをコントロールする「IRエミッター」をUSBで接続する。また、3Dメガネはシャッター動作をするため、USBから充電が必要なのは先に触れたとおり。
アクティブシャッター方式の場合、偏光フィルター方式よりは3Dを見る角度が自由になり、左右60度ぐらいまでは3Dとして実感できる。またPCとの距離もわざわざ離れなくとも30cmぐらいの距離でも3Dとして見ることができるため、視聴ポジションが自由になるのは嬉しいところだ。
3D対応BDタイトルを視聴できる「WinDVD BD for TOSHIBA」は、PowerDVD 10と異なり、DVDを3D変換する機能がない。3D対応BDタイトルが発売されていない今のところは映画コンテンツを3Dで楽しむことはできず、残念なところだ。
dynabook TX/98MBLの主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7-740QM(1.73GHz、TB時2.93GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTS 350M |
ディスプレー | 15.6型ワイド(1366×768ドット) |
HDD | 640GB |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
本体サイズ/重量 | 幅380.5×奥行き254×高さ30~37.6mm/約3kg |
バッテリー駆動時間 | 1.8時間 |
OS | Windows 7 Home Premium(32/64bit) |
予想実売価格 | 25万円前後 |
主に3Dゲームをしたいユーザーにおススメ
ASUSTeK「G51Jx 3D」
「TX/98MBL」と同様に15.6型ワイド液晶を搭載した大型ノート。スペックを比べると、CPUがCore i7-720QM(1.60GHz)と1ランクダウンしているが、グラフィックはNVIDIA GeForce GTS 360M(GDDR5 1GB)と、1ランクアップしている。
にも関わらず、G51Jx 3Dの実売価格はTX/98MBLの想定価格よりも4万円ほど安い。よりローコストを目指すユーザーには嬉しいところだ。
この製品もアクティブシャッター方式でNVIDIAの3D Visionを採用している。このため、TX/98MBLと見え方に大きな差はないが、残念ながらBD再生ソフトが3D対応のものではない。恐らく、発表時期が早かったため、PowerDVD 10の搭載が間に合わなかったのだろう。
とはいえ、Power DVD 9が搭載されているので、バージョン10にアップグレードすれば、3D対応BDコンテンツはもちろん、DVDを3Dで見ることもできるポテンシャルを持っている。
どちらかというと、ゲームユーザーを意識して作られた仕様となっているようだ。試しにベンチマークプログラムを動かしてみると、「3DMark Vantage」はCPUスコアが20535、GPUスコア2345となった。「FINAL FANTASY XIVベンチ」は1984だ。
ちなみに「FINAL FANTASY XIV」の公式サイトによると、「1500~1999」の値では「ゲームプレイは可能ですが、全体的に動作が重く感じられます。コンフィグで調整をした場合でも、あまり改善は見込めません」と記載されており、最新の重量級のゲームは今一歩といったところだ。
G51Jx 3Dの主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7-720QM(1.60GHz、TB時2.8GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTS 360M |
ディスプレー | 15.6型ワイド(1366×768ドット) |
HDD | 500GB |
光学ドライブ | BD-ROM/DVDスーパーマルチコンボドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
本体サイズ/重量 | 幅375×奥行き265×高さ34.3~40.6mm/約3.3kg |
バッテリー駆動時間 | 1.8時間 |
OS | Windows 7 Home Premium(64bit) |
予想実売価格 | 21万円前後 |
なお、上記の2機種は3D Vision付属のソフトウェアが利用可能だ。特にFinePix W1と組み合わせて使うと、かなり楽しむことができる。
動画プレーヤーの「NVIDIA 3D Vision Video Player」を使えば、FinePix W1で撮影した動画を見ることができる。偏光フィルター方式とは異なり、画面隅から隅まで均一に3D効果を発揮しており、細部の潰れやくし型ノイズが出ることもない。
試しに、電車の運転席の後ろから運転席ビューを撮影してみたが、実際に電車を運転しているような立体感。前から迫ってくる対向電車や、架線柱、鉄橋などは思わず本物と錯覚してしまうほどだ。
2Dの画像と比べるとやはり若干暗くなるが、画質の点ではこのアクティブシャッター方式の方が一日の長があると言えるだろう。
同じく3D Vision付属のフォトビューワーの「NVIDIA 3D Vision Photo Viewer」は、動画と同様にクリアで奥行き感のある画像が楽しめる。FinePix W1で撮影した画像の再生が可能だ。上の写真は駅のホームで電車を撮影したものだが、ホームの柱や電車の屋根の構造物など、自然な存在感が感じられるほど、良好な立体感が出ていた。
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