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テレビからPCまで! 注目の3D機器を体験しまくる!! 第4回

ナニができるの!? 夏の3Dパソコンを総チェック

2010年07月09日 15時00分更新

文● シバタススム

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アクティブシャッター方式で迫力のある3Dを!
東芝「dynabook TX/98MBL」

7月下旬発売予定の「dynabook TX/98MBL」

7月下旬発売予定の「dynabook TX/98MBL」

 15.6型ワイド液晶を搭載した大型ノート。3Dはアクティブシャッター方式で、前述でも触れたがNVIDIAの「3D Vision」を採用する。また、アクティブシャッター方式に対応させるために、120Hz対応の液晶ディスプレーを搭載している。

「3D Vision」採用機種はメガネのほかに「IRエミッター」(右下)などが必要となる

「3D Vision」採用機種はメガネのほかに「IRエミッター」(右下)などが必要となる

 3Dを使用する場合、手のひらサイズの台形をした3Dメガネをコントロールする「IRエミッター」をUSBで接続する。また、3Dメガネはシャッター動作をするため、USBから充電が必要なのは先に触れたとおり。

 アクティブシャッター方式の場合、偏光フィルター方式よりは3Dを見る角度が自由になり、左右60度ぐらいまでは3Dとして実感できる。またPCとの距離もわざわざ離れなくとも30cmぐらいの距離でも3Dとして見ることができるため、視聴ポジションが自由になるのは嬉しいところだ。

「WinDVD BD for TOSHIBA」

「WinDVD BD for TOSHIBA」

 3D対応BDタイトルを視聴できる「WinDVD BD for TOSHIBA」は、PowerDVD 10と異なり、DVDを3D変換する機能がない。3D対応BDタイトルが発売されていない今のところは映画コンテンツを3Dで楽しむことはできず、残念なところだ。


dynabook TX/98MBLの主な仕様
CPU Core i7-740QM(1.73GHz、TB時2.93GHz)
メモリー 4GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTS 350M
ディスプレー 15.6型ワイド(1366×768ドット)
HDD 640GB
光学ドライブ 記録型BDドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n
本体サイズ/重量 幅380.5×奥行き254×高さ30~37.6mm/約3kg
バッテリー駆動時間 1.8時間
OS Windows 7 Home Premium(32/64bit)
予想実売価格 25万円前後

主に3Dゲームをしたいユーザーにおススメ
ASUSTeK「G51Jx 3D」

ASUSTeK「G51Jx 3D」

すでに発売中のASUSTeK「G51Jx 3D」

 「TX/98MBL」と同様に15.6型ワイド液晶を搭載した大型ノート。スペックを比べると、CPUがCore i7-720QM(1.60GHz)と1ランクダウンしているが、グラフィックはNVIDIA GeForce GTS 360M(GDDR5 1GB)と、1ランクアップしている。

 にも関わらず、G51Jx 3Dの実売価格はTX/98MBLの想定価格よりも4万円ほど安い。よりローコストを目指すユーザーには嬉しいところだ。

 この製品もアクティブシャッター方式でNVIDIAの3D Visionを採用している。このため、TX/98MBLと見え方に大きな差はないが、残念ながらBD再生ソフトが3D対応のものではない。恐らく、発表時期が早かったため、PowerDVD 10の搭載が間に合わなかったのだろう。

 とはいえ、Power DVD 9が搭載されているので、バージョン10にアップグレードすれば、3D対応BDコンテンツはもちろん、DVDを3Dで見ることもできるポテンシャルを持っている。

 どちらかというと、ゲームユーザーを意識して作られた仕様となっているようだ。試しにベンチマークプログラムを動かしてみると、「3DMark Vantage」はCPUスコアが20535、GPUスコア2345となった。「FINAL FANTASY XIVベンチ」は1984だ。

 ちなみに「FINAL FANTASY XIV」の公式サイトによると、「1500~1999」の値では「ゲームプレイは可能ですが、全体的に動作が重く感じられます。コンフィグで調整をした場合でも、あまり改善は見込めません」と記載されており、最新の重量級のゲームは今一歩といったところだ。


G51Jx 3Dの主な仕様
CPU Core i7-720QM(1.60GHz、TB時2.8GHz)
メモリー 4GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTS 360M
ディスプレー 15.6型ワイド(1366×768ドット)
HDD 500GB
光学ドライブ BD-ROM/DVDスーパーマルチコンボドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n
本体サイズ/重量 幅375×奥行き265×高さ34.3~40.6mm/約3.3kg
バッテリー駆動時間 1.8時間
OS Windows 7 Home Premium(64bit)
予想実売価格 21万円前後


 なお、上記の2機種は3D Vision付属のソフトウェアが利用可能だ。特にFinePix W1と組み合わせて使うと、かなり楽しむことができる。

「NVIDIA 3D Vision Video Player」

「NVIDIA 3D Vision Video Player」

 動画プレーヤーの「NVIDIA 3D Vision Video Player」を使えば、FinePix W1で撮影した動画を見ることができる。偏光フィルター方式とは異なり、画面隅から隅まで均一に3D効果を発揮しており、細部の潰れやくし型ノイズが出ることもない。

 試しに、電車の運転席の後ろから運転席ビューを撮影してみたが、実際に電車を運転しているような立体感。前から迫ってくる対向電車や、架線柱、鉄橋などは思わず本物と錯覚してしまうほどだ。

 2Dの画像と比べるとやはり若干暗くなるが、画質の点ではこのアクティブシャッター方式の方が一日の長があると言えるだろう。

「NVIDIA 3D Vision Photo Viewer」

「NVIDIA 3D Vision Photo Viewer」

 同じく3D Vision付属のフォトビューワーの「NVIDIA 3D Vision Photo Viewer」は、動画と同様にクリアで奥行き感のある画像が楽しめる。FinePix W1で撮影した画像の再生が可能だ。上の写真は駅のホームで電車を撮影したものだが、ホームの柱や電車の屋根の構造物など、自然な存在感が感じられるほど、良好な立体感が出ていた。

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