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ニコ動でゲーム実況してたら漫画家に 「するめいか」作者が語る

2010年07月09日 12時00分更新

文● ノトフ

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ニコニコ動画の10万再生くらいじゃデビューとは言えません

―― アニメとマンガのどっちがメインとか、考えることあります?

ルーツ いやー、考えてません。ネタも違うし、どっちも主ですね。マンガの方は動きをつけるとか、マンガらしさがあります。アニメの方は完全にしゃべりだけですね。アニメをマンガにするとずっと同じ絵が続いてつまらないんで、しゃべりの魅力はアニメの方でやっていきたいなって。

基本はおしゃべり。たまに画面を使った「遊び」も入れる

―― やっててどっちが面白いとか、ありますか?

ルーツ どっちも面白いですね。優劣つけがたいですよ、今のところは。

―― ひとりの作業は大変そうですが、アニメスタッフを増やそうとは思いませんか。

ルーツ マンガのスタッフを増やした方がいいですね。アニメ制作の作業は指示が難しいんで。それよりも漫画のトーン貼りとかを頼みたいですね。

―― いつまでアニメは続けたいとか、考えたりします?

ルーツ 「するめいか」1巻の結果が出ないと分からないですねー。単行本が売れなかったら他の職を求めないといけない。逆に、単行本が売れれば、2巻を発売したときアニメをするとかもできますし。もちろん一番良いのは会社の人がアニメ化して地上波で流れれば一番いいんですけど(笑)。

単行本は8月発売。Amazon.co.jpには予約ページが

―― マンガが終わっても、むしろアニメでもうけてアニメをつづけていくとか? アニメにスポンサーをつけたりして。

ルーツ そうですね。スポンサーがついて、それこそ「サウスパーク」みたいにやっていければいいんですけど。そうそううまくはいかないと思うんで。

―― でも、再生回数なら10万回以上はいってますよね。充分に力はあると思います。

ルーツ ニコニコ動画の再生数ってあんまり意味ないかなと。10万回再生されたところで、DVDが10万枚売れるわけじゃない。よくて100分の1くらいだと思うんですよ。そうすると1000枚くらい。

―― でも、サンリオウェーブのスポンサーをとってたじゃないですか。

ルーツ あー。あれは知り合いのツテで。載せてよーって感じだったので。

サンリオ子会社もなぜか「提供」クレジットに

―― そ、そんなノリだったんですね。じゃあぼくがスポンサーになることもできるんですか?

ルーツ あ、出せますよ!(笑) でも、提供でやるよりも「するめいか」自体をDVDにして売っていったほうがいいなあ、と思いますね。(スポンサーの)提供っていう文化自体がニコニコには受け入れられていなくて。「宣伝うぜー」ってなりますし。

―― 「するめいか」が好きなみんなは、ずっとつづいてほしいと思ってます、ぼくも含めて。そうなるといいですね。

ルーツ ぼくも、どっちもつづけたいですね。1巻が売れて、次に2巻が出るときにまたアニメをやって。そのときは今回よりもさらにパワーアップしているといいですよね。

―― アニメは何かが出るときとかに、特別企画としてやっていく感じですか。

ルーツ 常にやるのはちょっとキツイので、アメリカのシーズン制みたいにやっていけないかなーと模索しています。だから1年に1回とか、単行本が出るタイミングに合わせて1クールとか6話だけとかでもいんですけど。そういう感じでできないかなと。

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