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ニコ動でゲーム実況してたら漫画家に 「するめいか」作者が語る

2010年07月09日 12時00分更新

文● ノトフ

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ニコニコ動画のゲーム実況から、なぜか漫画家に

―― 「するめいか」は幻冬舎の雑誌「コミックバーズ」で連載中ですが、もともとはウェブコミックをニコニコ動画でアニメ化したものですよね。このあたりの流れを聞かせてもらえますか?

ルーツ アニメよりも先に、ニコニコ動画で(ゲームの)実況動画を作っていたんです。それが実況動画好きのフリーの編集さんの目に止まり、その人の紹介で実況プレイヤー何人かを集めて、幻冬舎のウェブサイトで何かをやろうってことになりまして。大学の時にマンガを描いてたんで、マンガ連載をはじめることになったんです。

ルーツさん。亀戸の喫茶店「侍」で話を聞いた。コーヒーメーカーの隣になぜか甲冑が置いてあるという奇抜な店

―― 実況動画から漫画連載……ってすごい経緯ですよね。

ルーツ でも、ウェブで連載してたときはあんまり盛り上がらなかったんです。なので、自分でアニメ化してみたら、そのアニメが盛り上がった。そのアニメを見た幻冬舎の人がバーズに来ないか……ってことでバーズでの連載になったわけです。

―― 今年、大学を卒業されたと聞きました。現在は漫画家専業ってことですよね。

ルーツ そうですね。アニメがヒットして「いけんじゃない?」と思って、とりあえず頑張ってみようかと。そのうちに雑誌掲載も決まって、更にもうちょっと頑張ってみようと思い、延命していっている感じですね。ウェブで「するめいか」を描いてるころは普通に就活してました。就職しようと思って。

自作のゲームプレイを実況中継する、自虐系の動画「最近作った黒歴史ノベルゲームを実況プレイするぜ」も人気

―― プロになると決心したタイミングはどこだったんですか。

ルーツ 「するめいか」の動画が伸びて、コミケで人がいっぱい来てくれたことですね。こんなに人が来てくれるなら、まだやっていく価値はあるなって思いました。あとは、実況の知り合いでも、大学卒業して就職してなくてもなんやかんやで生活できてる人がいっぱいいたので。それなら俺もやってけるだろうと(笑)。

―― アニメは現在も個人の活動なんですか。

ルーツ アニメはぼくが好き勝手やっているだけですね。プロの仕事としてじゃなくて、同人活動の範囲でやってます。マンガは商業連載作品なので、担当さんとネーム打ち合わせやったりして……ま、普通の漫画家と一緒ですよね。

月刊コミックバーズのウェブページでも内容は紹介

―― 笑いが絶えない作品ですが、ギャグマンガが好きですか。

ルーツ ギャグマンガしか描けないんですよ。ストーリーマンガとか描いてると恥ずかしくなっちゃって。

―― 「するめいか」でも喧嘩したりとか、ちょいちょいストーリーマンガっぽくなりますよね。

ルーツ あれ恥ずかしいですね。でもみんな好きじゃないですか、喧嘩とかそういうの。だからそういうのがいいんだろうなあと思って。

―― ギャグだけでも充分面白いですけどね。

ルーツ いや、それじゃダメなんですよ。エンターテインメントにはやっぱり感動も必要なんです。ギャグの中にも笑いあり涙ありですよ。

―― ルーツさんが好きなエンタテインメイント作品はどんなものなんでしょう。マンガでも、アニメでも、何でもいいんですが。

ルーツ マンガもアニメもゲームも映画も好きですね。アニメなら「サウスパーク」が大好きです。サウスパークも、メインは少人数で作っているんですよね。それを見て「おれもできるんじゃねえかな」と思って、参考にしたところはありますね。

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