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最新パーツ性能チェック 第94回

メモリ界の大御所CORSAIRが作るSSDはやっぱり凄かった

2010年07月10日 12時00分更新

文● 池座 優里

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HD Tune Pro 4.01

 HD Tune Pro 4.01ではSSDのアクセス性能をより詳細に確認することができる。BenchmarkテストではSSDの先頭から最後までのアクセス速度を測定することで、SSD全体を通した性能を確認できる。また、Random Accessではファイルサイズごとに、1秒間にどれだけのファイルを処理できるかの目安となるIOPS(I/O PerSecond)を測定する。もちろんこの数値が大きいほど処理能力が高いということになる。さらに、File Benchmarkではファイルサイズによって転送速度がどのように変化するかを確認できるのだ。

CORSAIR「CSSD-F60GB2-BRKT」(60GB)

Benchmark(Read)

Random Access(Read)

Benchmark(Write)

Random Access(Write)

File Benchmark

CORSAIR「CSSD-F120GB2-BRKT」(120GB)

Benchmark(Read)

Random Access(Read)

Benchmark(Write)

Random Access(Write)

File Benchmark

CORSAIR「CSSD-F240GB2-BRKT」(240GB)

Benchmark(Read)

Random Access(Read)

Benchmark(Write)

Random Access(Write)

File Benchmark

Intel「SSDSA2MH080G2R5」(80GB)

Benchmark(Read)

Random Access(Read)

Benchmark(Write)

Random Access(Write)

File Benchmark

 Benchmark Readの結果を見ると「CSSD-F240GB2-BRKT」が220MB/s前後、「CSSD-F60GB2-BRKT」と「CSSD-F120GB2-BRKT」が200MB/s前後と「CSSD-F240GB2-BRKT」の方が若干高速な結果で、Intel製「SSDSA2MH080G2R5」とほぼ同等の性能となった。一方Writeの性能はReadに比べると振れ幅が大きいものの、平均で約170MB/s程度と高速な結果となっている。
 Random Accessについては3モデルとも「SSDSA2MH080G2R5」の後塵を拝する結果となっているが、もともとIntelのSSDが得意としているベンチマークということもあり、仕方が無いともいえる。
 File BenchmarkはReadとWriteとも、最大で250MB/sを上回る結果となっており、ほぼスペック通りで非常に高速な結果となった。

ATTO Disk BenchMark 2.34

 ATTO Disk Benchmark 2.34はHD Tune Pro 4.01のFile Benchmarkと同様に、ファイルサイズごとの転送速度を確認できるベンチマークだ。さらに、結果がグラフだけでなく数値でも表示されるため比較が容易なので、今回テストに加えることにした。

CORSAIR「CSSD-F60GB2-BRKT」(60GB)

CORSAIR「CSSD-F120GB2-BRKT」(120GB)

CORSAIR「CSSD-F240GB2-BRKT」(240GB)

Intel「SSDSA2MH080G2R5」(80GB)

 ATTO Disk Benchmarkの結果はHD Tune Pro 4.01と同じような結果だが、Writeは最大で270MB/s、Readにいたっては280MB/sを超える結果でIntel製「SSDSA2MH080G2R5」を上回った。300MB/sのカベがあるSATA2.0(3Gbps)ではほぼ理想的な数値といえ、これ以上の転送速度を臨むのなら、SATA3.0(6Gbps)対応モデルへの移行を検討するしかない。

性能だけでなくコストパフォーマンスも光る新「Forceシリーズ」

 以上、ここまで、CORSAIRの「Forceシリーズ」の新製品3モデルをチェックしてきた。ランダムデータが苦手なため、一部ベンチマークでは「SSDSA2MH080G2R5」の後塵を拝することもあったが、全体的には非常に高速な結果となったのはご覧の通りだ。特にランダムアクセスは「ランダム」、「All 0x00」、「All 0xFF」いずれのデータでもIntel製の「SSDSA2MH080G2R5」より高速な結果となり、OSの起動やアプリケーションの起動といったランダムアクセスが重要な作業では大幅な高速化が期待できるだろう。
 さらに、冒頭でも触れたように、予備領域として割り当てられている容量を調節することで使用可能な実容量が増加したため、これまでのSandForce製コントローラを搭載したSSDの弱点であったコストパフォーマンスも格段に向上した。
 メーカー各社がSATA3.0(6Gbps)対応への移行が遅れている現在、性能と価格のバランスが取れた「Forceシリーズ」は、数あるSandForce採用SSDの中でも非常に有力な候補となりそうだ。

これまでのSandForce製コントローラを搭載したSSDの弱点であったコストパフォーマンスも格段に向上しているうえ、OSの起動やアプリケーションの起動といったランダムアクセスが重要な作業では大幅な高速化が期待できるだろう

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